IPSG包括歯科医療研究会発信|顎関節症、テレスコープシステムの専門家が歯科医療の現場と実際を綴るブログ:ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープをはじめて日本に紹介した稲葉歯科医院がお届けする、使用感・審美性ともに優れた本当の入れ歯とは?そして歯の治療にまつわるあれこれなど。

Home > 顎関節症のQ&A > 食事の度に、顎がガクガクと鳴ってしまう(52歳・女性)

食事の度に、顎がガクガクと鳴ってしまう(52歳・女性)

名医が答える40歳からの医学相談特集

「家庭画報」という女性誌で特集され、当院顧問の稲葉繁先生が、歯科の部門の名医代表として、回答しました。 

Q.食事のたびに、顎がガクガクとなってしまう。(52歳・女性)

食事をしていると、顎がガクガク鳴ります。硬いものを食べると特にひどく、食事の後に疲労感が生じるほどです。軟らかいものばかり食べていると、ますます顎の力が低下してよくないと思うのですが、このような症状を少しでもよくする方法は何かありますか。

A.歯並びの異常と歯の喪失で起こりやすくなる顎関節症年を重ねてきますと、歯や歯並びに変化が生じてくる場合があります。

特に歯並を抜いてそのままにしておくと、歯のなくなった方向に他の歯が寄ってきたり、歯と歯の間が空いてきます。

歯の形は大変複雑にできており、山のように尖ったところや谷のように凹んだところがあります。そして互いに顎の動きを障害しないようにできているのですが、歯並びに異常ができるとこのバランスが崩れ、互いの動きを邪魔してしまいます。そのようになりますと、耳のすぐ前歯にある顎を動かす関節(顎関節)の異常を起こします。

この病気は顎関節症と呼ばれ、音がしたり、口が開かなくなったり、肩こりや腰痛を生じることもしばしばあります。

このような症状を訴える年齢層は20代及び50代のひとに多くみられます。

特に中高年の場合、歯列のアンバランスが現れやすい年齢に歯の喪失が重なると噛み合わせに異常を生じやすく、さらに身体上に老化現象が徐々に現れてくることが関係しているといえそうです。

これらの症状があった場合には、なるべく早い時期に歯科医院へ相談に訪れる、相談することをおすすめします。レントゲン写真や噛み合わせの模型をとり、顎の運動を診断してくれるはずです。

治療法は症状により違いますが。家庭でできることは幾つかありますので、以下挙げておきます。

  1. 大きな口を開けることは避ける。
  2. 硬いもの食物を長時間食べない。
  3. 鏡を見ながら口を真っ直ぐに開ける。
  4. 寝る時は顎に力が加わらないように上を向いて寝る。
  5. 筋肉のこりはマッサージを行いもみほぐす。
  6. 全身運動のためにかかとを上げ正しい歩行をする。

これらをぜひ実行してください。

2010年07月06日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.shigelog.com/mt/mt-tb.cgi/127

コメント

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたとがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)





Entry Tag

Entries

Archives