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総義歯ライブ実習コース開催されました!
2010年7月17,18,19日「総義歯ライブ実習コース」が開催されました。
こんにちは
3日間お世話様でした。
とにかくスゴイの一言でした。
治療のそれぞれの過程で稲葉先生と技工士の岡部さんからの的確な説明があり非常に勉強になりました。
最後の吸着状態を実際に患者さんの口腔内で確認させていただきましたが、
今までに経験したことがない吸着状態でした。特にどんなに引っ張っても取れない下顎の吸着には感動しました。
また咬合状態もフルバランスがしっかり付与されているので、前方、側方運動時にまったく動くことがなくその状態もほんのわずかな調整(無調整といってもいいくらい )でできたことにもびっくりでした。
適合状態もみましたが、若干の辺縁をこする程度の調整のみでした。
とにかくすべてにおいて自分が見てきた義歯の中では間違いなく最上級のものであったと思います。
最後に患者様がその場でお弁当をたべてみせてくださいましたが、筍はしっかり前歯で噛み切っていましたし、こんにゃくもたくわんも何の問題もなく食べている姿を見て、さらにびっくりでした。
食後の義歯内面をみましたが、食片が入った痕跡はなく
まさに究極の総義歯でした。
この治療を自分のものにしたいですね。まずは実践をしたいと思います。
本当にありがとうございました。
埼玉県開業 K.K 先生
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この文章、いただいたものそのままお伝えしています。
私がお伝えするよりもずっとすばらしい感想をいただきまして、本当にありがとうございました。
そのほかにもたくさんのコメントをいただきました!!
稲葉歯科医院の技工士も手伝いで参加をしたのですが、
「完璧だったよ。スムーズにいつもの吸着だったし。」
と言っていました。
今回、技工は歯科工房OKABE代表の岡部宏昭先生にお願いしました。
岡部先生は総義歯の権威、稲葉先生も総義歯のすべてを学んだというDr.shleich の技工担当として日本中をまわったり、数々の有名な総義歯の先生の技工を担当してきた超ベテランの技工士です
2010年07月22日 | コメント (0) | トラックバック (0)
上下顎同時印象、本システムの利点
上下顎同時印象法を行って、総義歯を製作するシステムの利点はつぎのとおりです。
①咬合採得、ゴシックアーチの描記、フェイスボートランスファー、上下顎同時印象をわずか1回で行うため、合理的であると同時に来院回数の減少が図れる。
②咬合採得した位置で最終印象を行うため、顎位の誤差を生じない。
③印象採得中に嚥下を行わせるため、口腔周囲筋の印象採得が可能である。
④最終印象をフェイスボートランスファーし、咬合器に付着できる。
⑤印象面に口腔周囲筋、口唇、舌の形態を再現することができる。
⑥ニュートラルゾーンに人工歯を排列できる。
⑦サブリンガルルームを利用することにより舌による良好な維持が期待できる。床を後舌骨筋窩まで延長する必要がなく、舌の動きを阻害することがない。
⑧イボカップシステムやPVPMの応用により重合収縮を補正し、適合が良好なため、ヲーターフィルム減少を得ることができ、維持がよい。
⑨顎堤が極度に吸収している症例でも、頬筋、口唇、舌の維持ができる。
さらにこのシステムを応用し、オーラルディスキネジアや、脳卒中後の麻痺のある患者さんに対してよい成績を上げています、顎関節症を伴う総義歯患者においてもよい成績をあげています。
2010年05月28日 | コメント (0) | トラックバック (0)
従来の義歯の欠点
【上下顎を別々に印象採得する欠点】
上下顎を別々に印象する従来の欠点はつぎのとおりです。
①機能時の口腔周囲筋、口唇、舌の印象が不可能
②閉口時の印象採得が不可能
③上下顎に平均した圧力をかけなれない
④印象圧と咬合圧が同一ではないために患者の筋圧とは異なる
⑤術者主導の筋圧形成であるために患者さんの筋圧とは異なる
⑥開口印象では義歯の最後方の翼突口蓋縫線が延び切り、閉口時に空気の進入を防止できない
2010年05月28日 | コメント (0) | トラックバック (0)
最終印象を上下顎一対で採得する方法とは?
わが国における総義歯の歴史のなかには、世界最古のも木床義歯の歴史が含まれる、それは1538年に当時としては長寿の74歳で往生した紀伊・和歌山の願成寺の草創者・仏姫の拓殖の木から作った木床義歯です。当時は現在のように優れた印象材や模型材もなく、咬合器もない時代に、適合性に優れ、噛める義歯を作ることができたものであると、感心してしまいます。当時の義歯の製作方法を調べてみると、非常に合理的であり、仏教芸術の伝統を受け継いでいることがうかがえます。
その製作法の鍵は、蜜蠟を使った印象採得と咬合採得を同時に行うことです。これは蜜蠟を鍋で温め、それを一塊として患者さんの口腔内に入れ、咬合位を決定した後に口腔内の形を採得するというものです。
一塊にしたものを上下顎に分けたのであるから、正確な咬合位の再現が化のになるのは当然です。
これまでの総義歯では上下顎の印象を別々に行うことが普通です。そのため正確な咬合関係の再現はかなり難しいです。
上下顎別々に印象採得を行い、その後上下を合わせて義歯を作るより、上下を一塊として口腔内より取り出しそれを2つに分割し、再び元に戻すような義歯製作のほうが理想的です。
このような理由から上下顎を同時に印象し、これを正確な咬合器に付着した後に上下に分け、精密な人工歯で再び上下顎歯列を1つに咬合させる方法が望ましいです。
稲葉繁の考案したシステムは、最終印象の際に上下顎を同時に印象し、そのままフェイスボートランスファーを行い、咬合器に付着した後に上下に分け、精密な人工歯で排列を行い、上下顎歯列を1つに咬合させる方法です。
2010年05月28日 | コメント (0) | トラックバック (0)
Dr.shleichとの出会い
1978年、当時西ドイツのチュービンゲン大学歯学部補綴学講座ケルバー教授のもとに留学していた頃、イボクラール社のナソマート咬合器の研修会を受講しました。
そこで、同社の補綴部長をしていたDr.shleichによる総義歯の研修会に参加するチャンスを得て、初めてイボトレーを用いたアルギン酸印象材で行った上下顎同時印象によるスタディーモデルを見ました。
さらにその模型をコーディネータという水準器のような精密な器械を用いて正確に模型をマウントし、最終印象のためのゴシックアーチ描記装置を組み込み、精密印象を行うというテクニックでした。
人工歯排列、イボカップによる重合など見るものすべてが目新しく、日本では行われていない精密なテクニックでした。
しかし、このテクニックを用いてもデンチャースペースの印象は完璧ではなく、その後に稲葉繁が考案した最終印象を上下顎同時印象するシステムのきっかけになりました。
写真は平成5年に稲葉繁が代表を務めるIPSG包括歯科医療研究会発足の際、デモを行っていただいたDr.shleichとの記念に残る1枚です。
今でも家族同士の付き合いは続いています。
Dr.shleichが引退する際、彼の資料をすべて託されました。 膨大なスライドです。Dr.shleichの素晴らしい技術をさらに改良したのが、現在の「上下顎同時印象法による総義歯」です。
Dr.shleichがスタディーモデルまで、上下同時に印象をとっていたのに対し、稲葉繁は最終印象まで「上下顎同時印象」に改良したのです。
それをDr.shleichに説明したところ、素晴らしい、と喜んでおられました。 そしてこの技術を日本中、世界中に広めてほしいと強く希望されました。
稲葉繁先生の自宅、ホームパーティーにケルバー教授とシュライヒ先生を招いた、これも貴重な1枚です。
