IPSG包括歯科医療研究会発信|顎関節症、テレスコープシステムの専門家が歯科医療の現場と実際を綴るブログ:ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープをはじめて日本に紹介した稲葉歯科医院がお届けする、使用感・審美性ともに優れた本当の入れ歯とは?そして歯の治療にまつわるあれこれなど。

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気づかないうちに進行する歯周病

疲れた時や体調がすぐれないときに歯ぐきがはれたり、痛みがでたり、噛めなくなったり、放っておくと痛みがなくなり、しばらくするとまた痛みだす・・・・というような経験はありませんか?

このような症状を繰り返すうちに、歯がぐらぐらになり、ある日ポロリと抜けてしまうのが「歯槽膿漏」です。

びっくりして歯科医院に行くと、すでに歯周病は口の中全体に広がってほとんどの歯を抜かなくてはいけない状態になっています。

働き盛りなのに「ある日突然、総入れ歯。」なんてことがないようにしなくてはいけません。

どうして歯周病になるの?

歯周病の原因はいうまでもなく歯垢(プラーク)ですが、歯垢に加えていろいろな条件が重なることにより、歯肉炎から「歯槽膿漏」へと進行していきます。

1.歯垢   とくに歯と歯肉の境目についている歯垢中の細菌が食べ物のカスを分解して、歯周組織に悪影響をおよぼす代謝産物を排出しています。また、最近の市外なども歯垢中に分解され、歯肉の溝からしみこみ歯周組織を破壊していきます。

 

2.歯石  歯垢に唾液中のカルシウムが沈着してできた歯石は、歯の根元に付着します。そこに歯石が重なり、歯肉は常に機械的な刺激をうけるので、どんどん退縮します。このためあらたに歯垢が蓄積されやすい状況をつくるという悪循環をおこし、炎症はどんどん悪化するようになります。

 

3.歯ならび、噛み合わせの異常   歯ならびがわるいと歯垢は蓄積されやすくなります。また、入れ歯などが原因で、かみ合わせが悪いとかむときにあごの運動がうまくいかず、ある特定の歯に以上な負担をかけることになり、歯周組織はより破壊をうけることになります。

 

4.食物の圧入  食べ物が歯と歯の間にはさまり、放置すると歯肉に炎症をおこすことがあります。

 

5.むし歯や歯の欠損   むし歯を放置しておいたり、歯がぬけたままにしておくとまわりに歯垢がたまりやすくなります。また、歯を抜いたまま放置しておくと、残った歯の噛み合わせの異常で歯周組織に悪影響がでます。


『歯周病の進み方』


歯肉炎ぐらいまでの症状はよく見られますが、これを放置することにやおおて、炎症は歯肉の使い部分まで進み、歯と歯周組織まで進み、そこに食べカスや歯垢が蓄積され、歯を支える歯槽骨まで破壊が進みます。

歯肉はやせて下がり、歯と歯の隙間は大きくなり、歯の根が露出してその周りは食べカスがべったりつきます。こうなると、口臭がひどくなり、他人とお話をするときに不快な気持ちにさせてしまいます。

この状態は歯槽骨は破壊されて、支えのない歯はかみしめる度にグラグラして思うように食事もできません。すでに末期に近く、ちょっとした疲れやかぜなどで歯肉は腫れ、痛みをくり返して、最後には抜歯ということになります。

2010年02月01日 | コメント (0) | トラックバック (0)

歯肉炎って何?

歯肉炎って何?

歯肉炎とは自覚症がないので炎症をおこしている本人は気がつきませんが、多くの人がかかっている病気でもあります。

痛みはないのに歯肉は赤く腫れて、歯をみがいたり、硬いものをかじったりするときに出血するのが特徴です。

最近のつくりだす毒素が、歯肉に炎症をおこさせるというもので、自覚症状がないのでつい放っておきがちです。

これを放っておくと炎症が歯周組織にも及んでいきます。

歯肉炎が悪化すると歯槽膿漏へと進んでいきます。

歯肉炎の予防には、毎日のセルフチェックとご自分でケアをするのが一番です。

健康な歯肉の色はピンク色です。

なによりも歯肉がひきしまって弾力があります。

歯肉炎の歯肉の特徴は

  1. 歯と歯肉の境目が赤い。
  2. 歯肉全体の色は赤く、赤紫のような場合もあります。
  3. 歯肉全体がブヨブヨしている。
  4. 指で押したり歯ブラシでこすると出血する。
  5. 歯の周囲には歯石や歯垢がたくさんついている。

です。

歯肉炎の予防はていねいなブラッシングをこころがけ、歯の歯の間を歯間ブラシやデンタルフロスでとり、口腔洗浄液(コンクールやリステリンなど)で口をすすぎ殺菌する。という三つのケアで予防できます。

さらに歯科医院で定期検診(メンテナンス)をすることで歯肉炎のうちに自分の歯を守るようにこころがけましょう。

2010年02月01日 | コメント (0) | トラックバック (0)

歯垢がたまりやすいところ

歯垢はどのような部分にたまりやすいのでしょうか。

お口の中は会話や歯がかみ合ったり、唇や舌、口の粘膜が歯に接触して、歯垢を落とそうとする自浄作用が働いています。

いくら自浄作用が働いているといっても限界があります。

毎日歯を磨いていても、どうしても歯垢がたまりやすいところが五つあります。

  1. 歯と歯肉の境目←歯頸部といいます。
  2. 奥歯の溝
  3. 前歯の裏側
  4. 隣り合った歯と歯の間
  5. 上あごの一番奥歯の裏側

この場所はむし歯になる確率が高い場所でもあります。

歯を磨くときこの場所を注意して磨くと、むし歯の予防になります。

このほか、むし歯などでよくかめない歯のまわり、歯が抜けてしまってかみあう相手のない歯や、片方でかむ癖のある場合はかまない方の歯に歯垢が目立ちます。

残念ながら一本でも歯を失った時には、必ず歯を補充しておくことが大切です。

これをほうっておいてなかなか歯科医院へ行こうとしない人がいます。

歯は鎖のように連なっているので、ひとつが欠けてもバランスがわるくなり、さまざまな弊害をおこします。

また、歯みがきをしていても、歯並びの悪い歯には歯垢が残りやすいです

どの部分に歯垢がのこりやすいか簡単に調べられる薬も市販されています。

最も一般的なのは、エリスロシンという食紅で人体に安全とされているものです。

錠剤と液が市販されています。

どの部分に施行が残りやすいのか自分なりに研究して歯垢を残さない歯磨きをこころがけたいですね!

 

2010年02月01日 | コメント (0) | トラックバック (0)

歯周病(歯槽膿漏)が引き起こす五つの症状

歯のまわりの病気(歯周病)は大きく二つに分けることができます。

ひとつは歯ぐきだけが腫れて炎症をおこしている歯肉炎で、もうひとつが歯を支えている歯槽骨まで冒されてしまう「歯槽膿漏」です。

歯周病は、成人病などと同じ、りっぱな病気のひとつです。

ですから、40歳をすぎたら、歯もほかの、歯もほかの臓器と同じようにケアをこころがけなければいけません。

でも、歯周病は、多くのひとがもっている成人病であるにもかかわらず、放置されがちな病気でもあります。

風邪の初期症状やひどくない病気のように、むりをしないで自然に治るものならそれでもよいのですが、むし歯や歯周病の症状は放っておくと悪化はしますが、回復はしない病気です。

痛みがでてきた歯を一生懸命歯ブラシして治るということはありません。

楽しい食事ができないばかりか、全身の健康に大きな害を及ぼすことにもなりかねないのです。

では、どうしたら健康で丈夫な歯をもちつづけられるのでしょうか?

その前に私たちの健康な歯をむしばんでいる犯人の歯垢(プラーク)についてよく知っておくことが大切です。

歯垢とは・・・・歯をみがいても取りきれずに、残ってしまった汚れのことです。

この歯垢が蓄積されていき、古い歯垢はやがて歯石となり、細菌が歯肉をくしばんで、歯周病の原因となっていきます。

歯垢は、成分の80%が最近からできているのです!

粘液でしっかりと歯の表面に付着していられる人間の口のなかは、適度な温度も常にたもたれていて、細菌にとっては絶好のすみかです。

たくさんの細菌が糖分を栄養にして繁殖し、乳酸を排泄しています。

この歯垢の中の細菌は乳酸がくせものでカルシウムとたんぱく質からできている歯をとかしてしまうのです。

また、施行の細菌は乳酸をつくりだすだけではなく、食べカスから有害物質をつくり、さまざまな歯周疾患の原因にもなっています。

歯垢(プラーク)がひきおこす五つの症状

  1. むし歯の原因になります。
  2. 歯肉炎、歯槽膿漏の原因になります。
  3. 歯石が形成されます。
  4. 口臭の原因となります。
  5. 歯の外観が悪くなります。 

歯垢は、歯の病気のすべての元凶であるといえるでしょう。

ホワイトニングやセラミック治療、もちろんよい入れ歯を作ったとしても、その土台となる歯が歯周病であったら台無しです。

歯周病にならないうちに手当てしてあげましょう!

2010年02月01日 | コメント (0) | トラックバック (0)

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