IPSG包括歯科医療研究会発信|顎関節症、テレスコープシステムの専門家が歯科医療の現場と実際を綴るブログ:ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープをはじめて日本に紹介した稲葉歯科医院がお届けする、使用感・審美性ともに優れた本当の入れ歯とは?そして歯の治療にまつわるあれこれなど。

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2010年01月26日

確実に吸着する上下顎同時印象法による総義歯

 2010年 新春特別講演会

「確実に吸着する上下顎同時印象法による総義歯」

のセミナーがコサカで開催されました。

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40名の歯科医の先生方が参加してくださり、熱心に聞いていました。

その内容をちょっとわかりやすくご説明します。

日本で1538年に74歳でなくなったお坊さんが使っていた総入れ歯が世界最古だそうです。

その入れ歯が稲葉式上下顎同時印象法の原点です。

上下顎同時印象法とは総入れ歯の上と下のあごの型取りを一緒に行う方法で、(普通は別々に型取りします。)患者様自身のお口の力を使って型取りをします。型取りの間に、つばを飲み込み、その動きを採ることができます。

つばを飲むということは食事をして食べ物を飲み込む時と同じ行動です。この状態が完全にコピーできれば理想的な入れ歯ができあがります。

上下顎同時印象法によるこの新しいシステムでは、お口の中の状態を完全にコピーすることが可能です

通常今までの総入れ歯では型取りをしているときにつばは飲み込めません。

従来の総入れ歯は完成するまで10回ぐらい来院しなくてはいけませんでしたが、新しいこのシステムではわずか4回。そのかわり、一回一回集中して確実に患者様のお口の中をコピーします。

このブログは歯科医が読むことも多いので、専門的に言い換えますと、

咬合採得、ゴシックアーチ、フェースボートランスファー、上下顎同時印象をわずか一回で行うため合理的で患者様の来院回数が少なく負担がすくないのが利点です。

入れ歯の歯肉を作る方法(重合)も保険の方法とはまったく違う精密な重合方法(イボカップシステム)で行うため、ウォーターフィルム現象(ガラスの板と板の間に水を介在させるとぴったりくっついて離れない状態)を得ることができ、維持が大変によいです。

途中から、DVDを流して、DVDの中の稲葉先生が解説したため、大きい画面でみんなで上下顎同時印象法を見ることができました。

DVDは素晴らしいです。

それにしても総入れ歯は奥が深い。

歯がないと食事もできないし、人とコミュニケーションがとれません。

それを治療してあげられるのは私たち歯科医しかいません。

みんな一生懸命勉強してしていました!

その時の様子、Twitterでも実況中継しました。

まだはじめたばかりでよく使い方がわからないのだけど、とりあえず、いろいろつぶやいてみます!

 

投稿者 shige : 16:27 | コメント (0) | トラックバック

テレスコープシステムの臨床セミナー

1月17日、今年初めてのセミナーが開催されました。

「テレスコープシステムの臨床」です。

受講生、スタッフで総勢20名の参加でした。

参加してくださった先生方、ありがとうございました!

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稲葉先生は顎関節症の勉強をするために当時の西ドイツに客員教授として留学をしましたが、たまたま留学した大学の教室の教授がリーゲルテレスコープ(ドイツで開発された部分入れ歯)の権威、ケルバー教授でした。

日本でも、当時コーヌスクローネ(入れ歯の種類)が知られていましたが、(そのレベルの違いに大変なカルチャーショックを受けたそうです。
稲葉先生は当時、日本歯科大学第二補綴科の助教授だったため、咬合については非常に詳しく、咬合器についての知識はドイツ人に負けなかったため、遠い異国から来た東洋人でも、教授としてみんなから認められ、尊敬されました。
(と後から聞きました。)
そのため、すぐにリーゲルテレスコープを教えてもらうことができ、実際にドイツ人の患者さんにたくさんの症例の治療を行いました。

その技術をしっかりと習得して帰国。

日本にはじめて紹介しました。
この技術を伝えることができるのは稲葉先生しかいません。

大変治療結果のよい入れ歯のため、今後この技術は日本中に広まっていくと思います。

 

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IPSGの先生方は毎日の診療に加えて、お休みの日は、セミナーや勉強会などを受講されて患者様にベストな治療ができるように日々努力をされています。

みなさんとても真剣でした!

投稿者 shige : 16:26 | コメント (0) | トラックバック

学術大会

2009年12月14日東京 八重洲ホールにてIPSG包括歯科医療研究会(稲葉繁先生のスタディーグループ)の学術大会が行われました。

70名の先生方が出席されました。

 

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今回は稲葉繁先生の講演、3名の素晴らしいゲストと、会員の先生方からの発表がありました。

順番にお伝えしたいと思います。

最初に稲葉繁先生からの挨拶のあと、「顎関節症の臨床」についての講演がありました。

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顎関節症で口を大きく開けることができない患者様をその場で痛みなく、開ける方法をDVDを用いて発表されました。

患者様の声が動画で伝わったため臨場感たっぷり。その状況でビデオがまわっていたっていうのがすごいですよね。

実は、稲葉歯科医院の受付にいる女性・・・・わたしの母なのですが、日大の芸術学部の映画学科卒業。

ずっと、映画をとってきた経験があります。偶然にも、稲葉歯科医院の同じビルのテナントの会社がDVDを編集する、プロのための器械を扱っていて(患者さんでもあります)母は扱うことができるので、緊急な時は受付のおばさんからいきなりカメラマンに変身します(笑)

おかげで、稲葉先生は早い時期から学会、研修会などで、DVDを流しまくっていました。

学会のテーブルクリニックなどでは、たくさんの先生が講演をするのですが、ちょっと、DVDのボリュームをあげるだけで目立つことができます。(笑・・・・しかもDVDが講演してくれます)

「短い時間だから詳しい治療方法はまた今度・・・・」

先生方はこの先がもっと聞きたかったのだけど、という顔をしていました。

この続きを知りたい方、ぜひ、「顎関節症の実習コース」受講されてくださいね。

続いて

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鷲沢直也先生

日本歯科医師会で情報管理委員をされていて、たくさんの本をだされているITの専門家。

これならできる!歯科医院ホームページはじめの一歩

ご自身も開業医でありながら、歯科医師に対してのホームページの活用術を教えるという、多彩な才能をお持ちの先生です。

インターネットで検索して歯科医院を探す患者様にたいして、正しい情報提供をしましょう。

と力説。

適切な情報提供をしている歯科医院を患者様は探しているということです。

これを聞いて、稲葉歯科医院はホームページもあり、こんなふうにブログも書いているのに、それを患者様に伝えてなかったなと思いました。

稲葉歯科医院もこれから情報を流し続けるので、どうぞよろしくお願いします!

というのを気づかせてくれた内容でした。

鷲沢先生のホームページもぜひチェックしてみてください。

そのあと、前IPSG会長の大石尭史先生のご講演。

先生は顎咬合学会の指導医です。

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顎関節症の患者様を体のゆがみから治すアプローチをする症例をパワーポイント100枚用意してくださり、教えていただきました。

この講演の次の日、話を聞いた先生から連絡があり、

「先生、本当に治りました!」とびっくりされたそうです。

その後の懇親会では、先生のまわりでゆがみ体操をしている先生方をたくさんみかけました・・・・・(笑)

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次は休憩をはさみ、

 

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続いては大畠一成先生の講演。

大畠先生の講演を聞きたい(会いたい)先生方からたくさん問い合わせがありました。

日本で最初にドイツのマイスター称号を取得された先生です。

15年間ヨーロッパで仕事をされていました。フランスやイタリアの審美学会のインストラクターなど経験され、現在はDental Labor GROSSを開設されて活躍されています。

わたしもファンの一人です!

ドイツで生れた娘さんのお名前はゆりとおっしゃるそうで、うれしいです。(私はゆりこです。)←全然関係ないですよね。

金属アレルギーについてのお話などもしてくださいました。

口の中に保険の銀歯(パラジウム)を日本では普通に使用していますが、ドイツではパラジウム単体でのかぶせもの、つめものは原則禁止だそうです。

欧米を中心にパラジウム、銅のアレルギーが浮上しているというお話でしたが、日本では大量のパラジウムがお口の中に入っている患者様をみかけることがあります。

できるだけ、使うことがないように患者様とのきちんとした話し合いが必要だと感じました。

それとは別に99,98% 金を使用する、ガルバーノシステムによるセラミック治療はまぶしいぐらい綺麗でした。

先生のパソコンには一日中しゃべっても、一か月では足りないぐらいの情報が入っているそうです。

IPSGでのセミナーまたどうぞよろしくお願いします!

 そして、太田裕明先生。

巣鴨で太田歯科医院を開業されています。

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最近ホメオパシーの資格をとりにギリシャに行かれていたそうです。

先生は成長がとまらないからさらに追いつけなくなってしまいました。

講演内容は、口腔の健康から全身を守るということで、顎関節症のメカニズムをものすごくわかりやすく説明してくださいました。

外側翼突筋の動き、前歯の誘導の必要性など、とても大切なお話、ありがとうございました。

今度ホメオパシーのお話も聞いてみたいです!

よろしくお願いします。

それにしても先生の雰囲気、ホメオパシーの効果でしょうか。

やわらかいオーラがでていました。

最後に、オロフェイシャルペインの権威で米国口腔顔面痛学会(AAOP)の認定医、井川雅子先生のすばらしい講演を聞くことができました。

 

 

 

 

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お若いのにこれだけの実力のある女性の先生、かっこよくて憧れます・・・・・

先生は顎関節症をいろんな角度から診断する方法を教えてくださいました。

舌咽神経痛、側頭動脈炎は顎関節症と酷似の臨床像があるため、その診断基準をわかりやすく説明していただきました。

かっこいいと思っているのは女性だけではなくて、男の先生たちも

「かっこいいよね。」

と言っていました。

以上、盛りだくさんの発表に会場は興奮した感じでした!

その後の望年会(忘れる年の会ではなく、IPSGでは望む年の会と呼んでいます)

では、久しぶりの先生方とお会いできて、とっても盛り上がりました。

出席してくださった先生方、本当にありがとうございました!!

 

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投稿者 shige : 16:25 | コメント (0) | トラックバック

咬合診断と治療計画の立案

「咬合診断と治療計画の立案」のセミナーが開催されました。

 

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包括歯科医療はすべての技術が平均以上であることが必要です。

診査診断は患者さんを治療する前に行う一番最初の一番大切なところです。

稲葉歯科医院の顧問である稲葉繁先生が、

最初に必ず患者さんの上下の模型をとり、咬合器という器械に付着して診断をしてから計画をたてて、治療をすすめるように指導しました。

実はこのところは、保険の点数でいうと50点、500円です。

それに比べて、手間はすごいので、この診査診断をはぶいてしまうことはしょうがないという傾向があります。

でもあえて、これをやりましょう。

ということです。

それは、咬合器に模型をつけないと、自身をもって、患者さんに最善の治療をすすめられないからです。

ここからすべてが始まるので、ここを省いてしまうと、最後の結果に影響してしまいます。

「咬合診断と治療計画の立案」という題名は地味かもしれませんが、それを学びにきた先生方はすばらしと思いました。

先生方、セミナーご参加ありがとうございました!

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投稿者 shige : 16:23 | コメント (0) | トラックバック

咬合診断実習コースが開催されました。

2009年、10月18,19日に稲葉歯科医院で咬合診断実習コースが開催されました。

 

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このセミナーは患者さんが初診で来院されたときの必須の診断です。

今回は稲葉歯科医院の実際の患者さんに協力していただきました。

上下の歯を型取りをして、かみ合わせの器械に付着、診断することによって、たくさんの精密な情報をみることができます。

体の正中に対して、ひざの位置、腰の位置、肩の位置など、床と平行で左右対称であるバランスは非常に大切です。

それと同じく、歯のかみ合わせの平面も床と平行で左右が対称であることが重要になります。

歯の治療をするときに、この診断なくしては治療ができないといっても過言ではありません。

特に、フルマウスの治療(治す歯が多い時)はこの診断をしないと、まちがった歯並びをつくってしまうことになるため、このテクニックは非常に大切です。

また、顎が一番リラックスしている位置でしっかりかめるようにするために、治療前の状態が理想的なかみ合わせになっているかどうかも確認します。

このテクニックをつけるために、私たち歯科医師は何年も勉強します。

それも患者様に最善の治療を提供したいからです。

今回、実習を受講された先生方は最善の治療を患者様に提供できるテクニックを身につけられたと思います。

先生方、ご苦労様でした!!

 

投稿者 shige : 16:22 | コメント (0) | トラックバック

顎咬合学会

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昨日、東京国際フォーラムにて開催された、顎咬合学会のテーブルクリニックで稲葉歯科医院顧問の稲葉繁先生が「難症例にも対応できる上下顎同時印象法による総入れ歯の製作方法」について発表しました。

たくさんの先生方が熱心に聞かれていて非常に充実した発表になりました!

難症例にも対応できる「上下顎同時印象法」による総入れ歯の治療方法

「在宅要介護高齢者」 「顎の骨が薄い」 「脳血管障害の後遺症による麻痺」 「顎関節症」 など、何症例とされる患者さんにも対応できる「上下顎同時印象法」を発表しました。

理想的な総入れ歯は口を閉じて、食事をするときと同じ状態で型をとることですが、現在の総入れ歯の「型取り」は、口を開けて上下の歯の型を別々にとれため口の中に装着すると誤差が生じるのと、来院回数が多い(6回から8回位)などの欠点がありました。

上下顎同時印象法による総入れ歯は、その名の通り、上下顎を一緒に「型取り」を行い、来院回数はわずか3回で完成します。

上下顎を一緒に「型取り」を行うことで、今まで難しかった患者さん自身の力による筋肉、舌、唇の型を模型上に再現するため、高い精度の総入れ歯をつくることができました。

また、今までの総入れ歯は、歯ぎしりや舌を前にだしたり、笑ったりすると入れ歯がはずれてしまうことがありました。

Struck設計による審美的にも機能的にも優れた人工歯を用いることで、歯ぎしりができるようになり、舌を前に出すところに入れ歯があたらないようにすることにより、入れ歯がはずれてしまうことなく楽しく食事ができます。

また、口を大きく開けるほど筋肉のサポートでいればが吸着するため、入れ歯であっても気にせずに笑うことができます。

『上下顎同時印象法』は年齢を重ね、歯を失うと、口元が低くなりつぶれたようになりますが、新しいシステムでは以前歯があった時と同じ口元にもどし、若々しい印象を取り戻すことができるため、アンチエイジング効果もあり、患者さんからも大変喜ばれています!

そして、『上下顎同時印象法』は難症例の患者さんにも応用されて、良好な結果を得ています。

 

 

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稲葉歯科医院山吹町の関根先生が「睡眠時無呼吸症候群の歯科からの対応」についてポスター発表がありました。 発表前の緊張ぎみの関根先生!

2009年06月22日|トラックバック (0)

投稿者 shige : 16:11 | コメント (0) | トラックバック

インプラント時代のパーシャルデンチャー

2009年1月22日、練馬にあるコサカで研修会がありました。

講師は稲葉繁先生です。

夜7時から3時間の研修でしたが、たくさんの先生方が勉強しにきていました。

パーシャルデンチャーというのは入れ歯のことです。

今まで、インプラントと入れ歯(リーゲルテレスコープ)を組み合わせた研修会というはなかったので、みなさん興味をもって熱心に聞いていました。

あっという間の3時間でした!

%E3%82%B3%E3%82%B5%E3%82%AB.jpg 研修の様子 %E3%82%B3%E3%82%B5%E3%82%AB%EF%BC%92.jpg 休憩時間、熱心に模型を見ている受講生  

 

投稿者 shige : 16:08 | コメント (0) | トラックバック

2010年01月21日

症例

22年経過したリーゲルテレスコープの症例(稲葉繁先生による)

初診の状態

上の歯は前歯に部分入れ歯、下の歯は奥歯が欠損していて、バネつきの入れ歯がはいっていました。 

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入れ歯を口からはずした様子
このままだと近い将来、総入れ歯になる可能性が高いです。

部分入れ歯の金具(バネ)による歯の負担が非常に大きいからです。



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これ以上、歯を失いたくないという患者様のご希望により、上下の歯をリーゲルテレスコープで治療することになりました。


1987年当時、いまから22年前としては非常にめずらしい、全部の歯を一緒に鋳造しています。(ワンピースキャスト)
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完成したリーゲルテレスコープ、すべて一体で鋳造しているため、とても強いです。(ろう着だと、折れてしまいます。)

リーゲルテレスコープは途中で入れ歯が折れたり、割れたりすることはありません。 

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10年経過したリーゲルテレスコープ。

装着したときとほとんど状態が変わっていません。

修理も必要ありません。


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17年経過、写真むかって右側の犬歯の歯が割れてしまいました。(もともと神経がない弱い歯でした)

歯をぬくことになりましたが、リーゲルテレスコープは修理をすることができるため、修理し、抜いたその日のうちに入れ歯を使うことができました。

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患者様は22年前に、この方法で治さなかったら、歯をすべて失ってしまっていた。

とおっしゃっています。

現在も、奥様と一緒に毎月メンテナンスにみえています。

このように、リーゲルテレスコープは、今ある歯を連結固定して、守ることができます。

そして、メンテナンスにより、歯の寿命をのばすことができます。

投稿者 shige : 16:51 | コメント (0) | トラックバック

お年寄りの口腔異常、「カンジダ」肺炎の原因にも。

1996年に共同通信社より、全国31の新聞社で掲載された稲葉繁先生の記事をご紹介します。

先日、倉庫をゴソゴソと探っていたら見つけました。

書いた本人も忘れていた記事なのですが、患者様にはもちろん、私たち歯科医師にとっても興味深い内容です。そのまま新聞の内容を載せます。

 

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お年寄りの口腔異常

【舌の痛みや不快感】

口の中の異常で悩んでいるお年寄りは意外と多いです。

だ液が出なくなったり、ねばついたりしてひどい場合は、口の中がヒリヒリ痛むほか舌が痛くなるケースもあって大変つらいといいます。

こうした口腔異常とカビの一種の真菌のカンジダ増加の関係に注目が集まっていいます。

日本歯科大学の稲葉繁教授(当時)は「口の中で増加したカンジダがさまざまな悪さをする」と話しています。

加齢で機能低下

口腔異常と切ってもきれない関係にあるのがだ液です。だ液腺は大きく分けて三つ。ほおのところの耳下腺、下あごにある顎下腺、それに舌下腺です。

そのだ液の分泌量は成人で一日当たり1~1,5リットル。ざっとビール瓶2本に相当します。

だ液は多種多様な働きを持ちます。消化酵素を含んでいて消化を助ける、口の中を潤して食べ物を飲み込む際の潤滑剤の役割をするほか、口の中の掃除もします。

さらにわずかながら殺菌作用もあります。

ところが、加齢とともにだ液腺の機能が低下してだ液の分泌が少なくなる事があります。だ液の出が少なくなると、厄介な問題がでてきます。

食べ物がくっついてなかなか飲み込めなくなる上、口の中が不潔になってしまうからです。

「口の中には知られているだけで数十種類のバクテリアがすんでいるが、特に入れ歯をしている場合は、不潔になってカンジダが増えやすい」と稲葉繁教授

日和見感染で

しかもお年寄りの場合は免疫力が衰えていることもあって、日和見感染を起こしやすくなっています。お年寄りにカンジダが感染しやすいのは、こうした背景にあります。

稲葉教授が高齢者歯科診療科の受信者の男性115人、女性149人を対象に調べたデータがあります。

その結果は、だ液1ミリ当たりのカンジダ菌数が十万個以上が男性で11人、女性では12人に上り、このうちの半分はカンジダが百万個医療に増加していることがわかりました。

いずれも歯や口腔の病気をもった患者さんですが、これらの事実はカンジダの感染者が決して少ない数字ではないことを示しています。

「受信者の95%近くからカンジダが見つかった。1ミリリットルあたり千個程度ならほとんど問題にならないが、十万個以上だといろんな症状がでてくるようになる。実際に受信者の5%以上が不快感や痛みを訴えていた」と稲葉教授。

その症状とはどのようなものなのでしょうか。まず舌が焼けるように痛んだり、感想しているときに感じたりします。また、塩辛いものを食べて、ときに口の中がヒリヒリしたり、味がおかしいなどの感じがしたり、口の中が粘つくなどの不快感を訴えているケースが多いです。

肺炎の原因にも

症状が全くないケースもありますが、カンジダが見逃せないのは、内蔵真菌症の犯人になる点です。

弱ったお年寄りの内臓をカンジダなど真菌が侵してしまったらひとたまりもありません。

こうした内臓真菌症の患者さんがこのところじわじわ増えていて、高齢化時代の新しいタイプの病気として注目を集めています。

「口の中にカンジダが増加して食道カンジダ症や肺炎の原因になることもあります。そのためにも口の中を清潔にすることが大切で、お年寄りでは入れ歯の清掃 をこまめにする必要があります。だ液が粘ついていたりしておかしいなと思ったら、洗口液を使用すればかなり予防できる」 と稲葉教授は訴えています。

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 当時この記事を見た、舌に痛みがある患者さんが大学に殺到したそうです。

「そうか・・・新聞にでていたからか。」←いまさらながらわかったようです。

 お年寄りのお口のケアの大切さは全身に関係します。

私たち歯科医師も注意深く診る必要があると感じました。

投稿者 shige : 16:48 | コメント (0) | トラックバック

ラビリントレーナー

★口の筋力強化に一役・・・・ラビリントレーナー

 埼玉新聞に掲載された、ラビリントレーナーの記事をご紹介いたします。

ラビリントレーナーは口のまわりの筋力を強化する器具で、赤ちゃんからお年寄りまで歯ブラシ感覚で使えるのが特徴です。

 

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歯科医師が考案した口腔トレーニング器具を使って口腔機能リハビリを伝授する研修会が12日、本庄市の本庄中央区民館実習教室で行われました。

介護事業者など約160人が参加、摂食、嚥下(えんげ)訓練器具「ラビリントレーナー」を実習しました。

研修会は児玉圏域介護事業者連絡協議会の主催。

日本歯科大学付属病院准教授の菊谷武氏とラビリントレーナーの考案者で日本歯科大学高齢者歯科元教授の稲葉繁氏が講師を務めました。

口腔介護リハビリテーションセンターのセンター長でもある、菊谷氏は「歯が丈夫なだけではだめ。こちの機能が低下するのを防ぐ必要がある。」と力説しました。

豊かな食生活を送るための口の体操などを教えました。

このあと、稲葉氏が菊谷氏をはじめとする日本歯科大学関係者と一緒に製品化したラビリントレーナーを紹介しました。

舌や唇(くちびる)の筋力を鍛えるやり方を教えました。

座長を務めた本庄市の飯塚歯科医院の飯塚能成院長は、

「すごく役に立つ話ばかりで意義ある研修会となりました。口腔機能がいかに大切か、理解して頂けたと思います。」と話していました。

稲葉氏によると、ラビリントレーナーは口の周りの筋力を強化する器具で、赤ちゃんからお年寄りまで歯ブラシ感覚で使えるのが特徴です。

お年寄りの食べこぼしや飲み込み事故防止だけでなく、脳血管後遺症による発音障害などの機能回復にも効果を発揮しています。と伝えました。

 

これを読んだわたしは、女性の口元のアンチエイジングケアにもいいのでは・・・・と思いました。

赤ちゃんにもいいようなので、娘の日鞠にもおしゃぶりのかわりにわたしてみました!

ラビリントレーナー、詳しくは、コンビウェルネス株式会社のHPにのっていますので参考にしてみてくださいね。

投稿者 shige : 16:45 | コメント (0) | トラックバック

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