IPSG包括歯科医療研究会発信|顎関節症、テレスコープシステムの専門家が歯科医療の現場と実際を綴るブログ:ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープをはじめて日本に紹介した稲葉歯科医院がお届けする、使用感・審美性ともに優れた本当の入れ歯とは?そして歯の治療にまつわるあれこれなど。

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「顎関節症の診断と治療」セミナー開催されました

こんにちは。IPSG事務局の稲葉由里子です。

今回の震災の影響で3月20日から延期になった「顎関節症の診断と治療」セミナーが4月3日に開催されました。

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当日、どうしても参加できない先生もいらっしゃいましたが、このような状況の中、無事に開催されたことをうれしく思います。

全国各地から参加いただきました。東京に限らず、香川、広島、仙台、大阪、静岡などから今回のセミナーのためにお集まりいただき、本当にありがとうございました。

テレスコープシステムのセミナーを受講した方が今回のセミナーを興味深く聞いてくださったり、国家試験を合格したばかりの先生、学生、そして私の大学の同級生まで皆で楽しく受講できたと思います。

 

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今回のセミナーの中で、稲葉先生は、咬合の重要性、特に顎関節症との関わりについて強く訴えました。

最近の歯科界の傾向で、咬合と顎関節症は関係がないという流れがありますが、本当にそうでしょうか?

私たち歯科医師にしか治療できない『咬合』という分野があまりにも軽視されていると思います。

咬合について、改めて見直す必要があると感じました。

そして、咬合と並び、顎口腔系の筋肉の観察は顎関節症では非常に大切なことです。

今回のセミナーでは様々なパターンからそれを学びました。

例えば、右と左で頬の大きさがあきらかに違う場合、歯ぎしり、くいしばりによる咬筋肥大である可能性が大きいです。

咬筋は閉じる時に使う筋肉です。

ちなみに口を開ける筋肉、閉じる筋肉覚えていらっしゃいますか?

  • 口を閉じるときに使う筋肉(閉口筋):咬筋、側頭筋、外側翼突筋(上頭)、内側翼突筋
  • 口を開けるときに使う筋肉(開口筋):顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋、顎二腹筋、外側翼突筋(下頭)

歯ぎしり くいしばりにより、口を閉じる筋肉、咬筋が肥大します。それと同時に下顎骨筋突起に付着している側頭筋もひっぱられていることが多く、たびたび側頭筋の片頭痛がみられます。

反対に、クローズドロックのときには口を開ける筋肉の痛みを伴います。

顎二腹筋がいたくておさえてる方とても多いです。

筋肉の触診も顎関節症の診断でとても重要なことがわかりました。

クローズドロックの患者さんのマニュピレーションの方法もDVDでわかりやすく説明がありました。

無理やり口を開けるなんて、患者さんは死ぬほど痛いです。

クローズドロックという状態は関節円板が前方に転位して口を開けるときにつっかえている状態です。

中心位の状態で顆頭が回転だけしています。開口量は2,5センチ以内です。

左右の顎関節のどちらがクローズドロックしているのか調べるテストが2つあります。

もちろん口を開いた時に痛みがある方だと思っていただければいいのですが、慢性的な場合、私たちも診断できない場合があります。

その時に有効なのが、レジリエンツテスト、プロボケーションテストです。

レジリエンツ(Resilienz)テストとは例えばと右側に4~5ミリ程度のボクシングメタル(アルミの箔)を庄臼歯部で噛ませて、左側で噛んでもらいます。関節円板にのっているのであれば上下の歯は近づいてきて接触します。

もし、関節が落ちているのであれば上下の歯は開いたまま近づきません。

なぜなら、関節窩と下顎頭が関節円板を介していないため接触してるためです。

稲葉繁はこのテスト、ドイツ、チュービンゲン大学のシュルテ教授から教わったそうで、日本ではまだみたことがありません。

慢性化してるクローズドロックの方でどちらが落ちているのか判断するときに非常に有効です。

プロボケーションテスト(症状誘発テスト)はワッテや割り箸のようなものを片方の顎ずつ噛んでもらい、痛みの閾値を調べる検査です。クローズドロックの状態になったばかりの初期の段階だと特に反応がでやすく、このテストも判断するのに有効です。

稲葉繁がドイツチュービンゲン大学に留学するきっかけとなったProf.W Schlteの論文について説明がありました。

442名の患者さんを詳細に分析し、診断から治療法をシステム化したものです。

このような論文がすでに30年以上も前に発表されていて、稲葉先生はほとんどの症例はこのパターンに当てはまると説明がありました。

 

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参加いただいた先生方から今回のセミナーの感想をいただいたので、一部ご紹介したいと思います☆♪

いつも通り快適ですが、僕個人の希望としては、講演時間がもう少し長ければいいなと思います。

顎関節症に関した幅広い知識を初めて学びました。稲葉先生の長い臨床経験に基づいた講義は説得力があり、本当に勉強になりました。基本となる咬合をあらためて学び臨床に役立てていきたいです。

顎関節症をシステム化した治療方法があることを知ることができてとても勉強になりました。

大学では咬合治療では治らないと教わってきているので、自分は咬合で治せるようにしっかりと勉強していきたいです!

勉強する機会をいただき、感謝しています。オクルージョンの正しい知識を身につけることが必要だと痛感しました。

今日はどうもありがとうございました。

本日はありがとうございました。

顎関節、筋肉の運動、咬合との関連性がよくわかりました。筋肉の運動など、これからの日々の診療に役立たせていきたいと思います。

咬筋肥大のしくみ、クローズドロックの円板ののせ方、てこの原理で3級のてこを目標とする治療、円板が落ちる原理などがかなり理解できました。

学生の時からお世話になって、今回の講習は3回目ですが、少しずつでも理解できてきました。今年からようやく歯科医として少しでも得た知識を患者さんに実践できればと思います。

とても楽しく参加させていただきありがとうございました。そして、今後もよろしくお願いいたします。ありがとうございました。感謝いたします。

とても勉強になりました。内容が濃く私には難解なため、また受講したいと思います。

顎関節症のお話しで舌癖が関連していることに興味を持ちました。稲葉先生のお話しは奥が深く勉強になります。

また、稲葉先生いわく、

「顎関節症の話しは一日では無理だ!」

是非、このような研修会を再度開催して頂きたいです。少しでも知識を身につけたいと思います。

今日はありがとうございました。未熟者で聞き入れることしかできませんが、勉強になることが多かったです。

これから勉強したいのでよろしくお願いいたします。

難しいお話しだったけれど、大学の授業では聞くことができないことを聴くことができて、とても有意義でした。

世間では、治らないと言われている顎関節症も治すことができるということがわかって自分でも治せるようになりたいな、と思いました。

今日参加させていただいてよかったと思いました。楽しかったです。ありがとうございました。感謝しています。

何回かお話しを聞かせていただいていますが、いつも新しい発見があります。まだまだ顎関節症の患者さんがいらしても今顎関節の状態がどうなっているのかが想像できないことが多く、治療も自信がありませんが、なんとなく最近全体像がみえてきたような気もします。咬合調整の仕方やスプリントの製作法や調整法などまだまだ勉強しなければならないことが多いのですが、本日はシュルテの分類と家庭療法については、しっかり理解したと思います。

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私自身、何度も顎関節症の講義を聞いていたはずなのに、改めて気づいたことがあまりにも多くてびっくりしました。

先生方の感想にもあるように今回のセミナー、一日では足りないほどのボリュームでした。

この次は顎関節症のライブ実習コースが開催されます。

ぜひ、こちらの方もお申込みお待ちしております。

IPSGのサイトからお申込み受け付けております。

先生方一日ありがとうございました。

 




2011年04月04日

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