IPSG包括歯科医療研究会発信|顎関節症、テレスコープシステムの専門家が歯科医療の現場と実際を綴るブログ:ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープをはじめて日本に紹介した稲葉歯科医院がお届けする、使用感・審美性ともに優れた本当の入れ歯とは?そして歯の治療にまつわるあれこれなど。

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右上3本が残っているのですが、どのような入れ歯がおすすめですか?

Q.母なのですが、上顎に入れ歯をいれています。
上の前歯が3本が残っています。そのうちの一本はぐらぐらしています。

この歯にクラスプがかかっているのは負担が大きく良くない気がします。

インプラントはできますか?

また、入れ歯を新しく作るとしたら、どのようなものがおすすめでしょうか。

A.3本の歯が残っていてその歯にクラスプがかかっているのですね。クラスプとは入れ歯を支える金属の金具のことです。

上の歯は全部で14本です。

保険の部分入れ歯は11本分の歯をたったの3本(しかも前歯は弱いです)で支えます。どう見ても無理がありますよね(*>_<)/~~

クラスプをかけた前歯が抜けてしまうのも時間の問題です。

インプラントをするのにも11本、金額的にもお母様の骨にも非常に負担がかかってしまいます。

残っている3本の歯を守ることができて、体の一部として機能できる入れ歯・・・・ レジリエンツテレスコープというドイツで開発された入れ歯で当院の患者様に満足いただいております。

レジリエンツテレスコープとは3歯以内の歯が残っている場合の適応となります。

3本の歯に負担をかけるのではなくて、粘膜や筋肉の力を利用します。

3本の歯を入れ歯の中に取り込んでしまいます。(内冠と外冠という構造でその間は粘膜の沈み込みを考えて隙間をあけて作ります。) このレジリエンツテレスコープの特徴は、今回の相談のようにすでにグラグラしている歯も利用して、抜けてしまった場合も簡単な修理で、使えるところです。

いままでのように作り直しが必要なことがないので、長く使うことができます。

出来る限り、残っている歯に負担をかけないようにお口の周りの粘膜、筋肉を利用することで、外れてしまうこともなく、発音に関しても不自由なくしゃべることができます。

歯も柔らかいプラスチックではなく、リヒテンシュタインのイボクラール社審美的にも美しく、機能を兼ね備えた人工歯を使用します。

3本の歯を守ることができて長持ちする美しい入れ歯です。ぜひおすすめしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

2010年04月18日

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