IPSG包括歯科医療研究会発信|顎関節症、テレスコープシステムの専門家が歯科医療の現場と実際を綴るブログ:ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープをはじめて日本に紹介した稲葉歯科医院がお届けする、使用感・審美性ともに優れた本当の入れ歯とは?そして歯の治療にまつわるあれこれなど。

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おしゃぶりって使ってもいいの?

Q.おしゃぶりって使っていいの?指しゃぶりをどうにかやめさせたいのだけど・・・・

というご質問を娘の保育園のママたちから聞かれのでお答えしたいと思います。

A.赤ちゃんには吸いたい欲求があります。吸うことで機嫌もよくなり眠りについてくれたりします。(今井美行先生)

「おっぱいとお口の話」の著者今井美行先生(ホームページも非常に参考になります) はこの本の中で、「おしゃぶりって使ってもいいの?」の質問に素敵な答えを書いています。

↓  ↓  ↓

お母さんのおっぱいで十分間に合うのであれば、基本的にはおしゃぶりは使用する必要がありません。しかしながら赤ちゃんには吸いたい欲求があります。吸うことで機嫌がよくなり、泣きやみ、よく寝つき、安定します。

現代社会の中でお母さんは忙しいですね。やらなくてはならないこともたくさんあります。その中で赤ちゃんの望むままにおっぱいを吸わせるこのができないのですよね。

赤ちゃんは口寂しくて、自分の指を吸うこともあるでしょう。指しゃぶりは3歳までならかみ合わせの問題などは現れません。しかし、中には8歳ぐらいまで続く子もいて、そんな子はいわゆる「出っ歯」になりやすいものです。また開咬(かいこう)といって上下の前歯に隙間のあるかみ合わせになったり、臼歯の咬み合わせが乱れたりします。これを治療するのはたいへんです。

顔のゆがみや発音の異常もでてきます。

一方、おしゃぶりは国内で年間約200万個も売れているようです、それだけお母さん方のニーズがあるのですね。

おっぱいに勝るものはありませんが、指しゃぶりよりもやめやすい点で、おしゃぶりの利用もよいのかもしれません。

2歳までなら、おしゃぶりを使ってもかみ合わせの問題は起こらないようです。

おしゃぶりも、新しく出て消えてしまうような商品ではなく、歴史と実績のあるおしゃぶりを選ぶこと、そして成長に合わせサイズを大きくしていくことがポイントだそうです。

なかなかおしゃぶりがやめられない子供にはとっておきの方法を教えていただきました。

クリスマスの一か月前からお子さんに次のようにお話します。

「サンタさんにたくさんプレゼントもらおうね。でも~ちゃんの大好きなおしゃぶりをサンタさんにあげようね。」

これを何度も繰り返すそうです。

そしてイブの夜すべてのおしゃぶりを捨ててしまいます。その代わりにいっぱいのプレゼント。

翌日の番、お子さんは泣くかもしれません。そんなときは、

「サンタさん、喜んでいるよ。~ちゃんのおしゃぶりもらってね。」って言ってあげましょう。

クリスマス、大みそか、お正月・・・・忙しくて子供はおしゃぶりのことを忘れてしまいます。大成功!

一歳半から3歳にかけては第一自立期です。その時期におしゃぶりもはずれます。遅くてもオムツがはずれるときには必ずおしゃぶりもはずれると私は考えております。

でも、実は十分な母乳で育った子どもは、おしゃぶりは必要ないことが多いようです。

 

いかがですか?今井先生の「おっぱいとお口の話」ママたちにぜひ読んでいただきたい本です。

もちろん、私たち歯科医師にとっても非常に参考になります。

 

 

 

 

 

2010年04月01日

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