IPSG包括歯科医療研究会発信|顎関節症、テレスコープシステムの専門家が歯科医療の現場と実際を綴るブログ:ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープをはじめて日本に紹介した稲葉歯科医院がお届けする、使用感・審美性ともに優れた本当の入れ歯とは?そして歯の治療にまつわるあれこれなど。

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入れ歯にならないように気をつけることがあれば教えてください。

Q.小さい時からむし歯になりやすく、30代半ばで上の歯全てが差し歯です

歯磨きも普通の人以上に気をつけて磨いています。下の歯も両側にブリッジが入っている状態です。今後5年後10年後、40歳など若くして総入れ歯・・・なんてことあるのでしょうか?

今後気をつけることがあれば教えてください。(N.J)

A.現在の状態でしっかり治療をすることが、将来入れ歯になるかならないかの分かれ道になると思います。

差し歯ということは、金属やセラミックなどで被せてあるということですね。

通常、神経のない歯というのは弱いため全体を被せるような治療をします。

(例えば、生きている木はなかなか倒れませんが、枯れている木は簡単に折れてしまいますよね。それと同じで、神経のない歯は弱く折れやすいです。)

N.Jさんの歯も神経のない歯があると思われます。

そういう歯は過度な力がかかると、歯がグラグラしてしまったり、割れてしまったりします。

将来できるだけ歯が抜けないように保つ方法は、できるだけ、被せものを連結することです。

連結すると強くなり、力も分散できます。

神経のない弱い歯にだけ力がかかることがありません。

上の歯すべてを連結、というのも可能です。

どのように連結をするかというと、このブログの目次にある

入れ歯 による顎関節症(←ココぽちっと押してください。)

の症例にあります。

キーアンドキーウェイという連結装置で前歯6本、右と左の奥歯4本ずつをつなげます。

そうすると、全体が連結されている効果がでます。

顎も関節でつながっているので、多少動きがあるので、キーアンドキーウェイでそのひずみを吸収します。

今のN.Jさんの状態をほうっておくと将来、総入れ歯という可能性があります。

神経の治療をしっかりと行い、土台をしっかりさせてなるべく連結をすることで、歯を守ることができます。

もちろん、歯磨きや歯科衛生士によるメンテナンスは必須です。

将来入れ歯になるかどうか、今が大事な時期だと思います。

 

2010年03月29日

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