IPSG包括歯科医療研究会発信|顎関節症、テレスコープシステムの専門家が歯科医療の現場と実際を綴るブログ:ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープをはじめて日本に紹介した稲葉歯科医院がお届けする、使用感・審美性ともに優れた本当の入れ歯とは?そして歯の治療にまつわるあれこれなど。

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2013『総義歯の基礎と臨床』開催されました【後半】

前半に引き続き、後半をお届けいたします(^_^)

今回、発売された「ライブで見せる究極の総義歯Ⅱ」の動画をご紹介させていただきながら製作の流れをお伝えさせていただきました。

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上下顎同時印象法による総義歯の利点は、咬合採得、ゴシックアーチ描記、フェイスボートランスファー、上下顎印象がわずか1回で行う事ができるため、合理的であると同時に来院回数を減少することが可能になることです。

そして、咬合採得した位置で印象採得を行うため、理想的なバランスを採る事ができます。

印象中に嚥下が可能なのは、このシステムでしかできません。

印象を採っている状態でフェイスボートランスファーを行うので、誤差も生じません。

人工卯は頬舌的に筋圧のバランスのとれたところに配列できるため頬筋のサポートを得る事ができます。

サブリンガルルームを利用することで、顎舌骨筋窩まで延長する必要がないので発音、嚥下が行いやすい 事も大きな特徴です。

顎舌骨筋窩は使わない理由は、舌の機能が失われる事、また発音ができないことが挙げられます。

フェースボーは体のアライメントを咬合器にトランスファーするものです。

咬合器に対して3次元的なものを決めてあげないといけません。

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こちらは、アキュートレー(Ivoclar社で販売しています)で採ったスタディーモデルです。

サブリンガルルームを意識的に印象できる優れたトレーです☆  

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そして、SIバイトトレー。

SIバイトトレーの開発により、咬合採得の作業が本当に楽にそして綺麗になりました。

総義歯以外の少数歯欠損症例にも応用できるので、ぜひ使っていただきたいと思います。 

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こちらが、上下顎同時印象を行うための個人トレーです。

上唇小帯と下唇小帯の一番低いところ、日本人で40ミリ、小さいお顔の方で38ミリに合わせればだいたい決まります。

真ん中のネジはフェイスボートランスファーをするためのものです。 

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こちらは咬合面上でのゴシックアーチ描記です。

真ん中だと、舌がじゃまになってしまうため、咬合面で記録しています。 

患者様にSIトレーを試適し、印象をとる前にゴシックアーチの描記をします。

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ゴシックアーチの後、いよいよ、上下顎同時印象です。ガンタイプのシリコン印象材を注入し、口腔内すべての情報をとります。

このシステムは、嚥下をすることができます。

嚥下により、患者様が食事をして飲み込む状態の印象がとれるということです。

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 フェイスボートランスファーです。 

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咬合器に再現したところです。

後ろからみて翼突口蓋縫線がつながっているのかを確認するだけでも顎位の確認になります。

ハーミュラーノッチの印象は辺縁封鎖するため、絶対にとらなければいけないポイントです。

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上下顎同時印象による、模型です。

沢山の情報がこの中にぎっしり入っています。

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旧義歯と比較しても、こんなに大きさが違うのがわかります。

旧義歯の状態では、まったく辺縁封鎖がとれていません。 左右のバランスが違うのも一目瞭然です。

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このピッチングテスト・・・

前半にお伝えさせていただいた、ギージーの動画とそっくりですね(^_^) 

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そして、患者様と一緒に、装着直後にお食事です。

前歯で患者様がこんにゃくや、お肉を噛み切れるかどうか、みんなで見る・・・

なんていう実習は他には絶対ないと思います。

もちろん、患者様はお弁当、完食されていました(^_^) 

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さらにこのシステムを応用し、オーラルディスキネジアや、脳卒中後の麻痺のある患者さんに対してよい成績を上げています、顎関節症を伴う総義歯患者においてもよい成績をあげています。 

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最後に先生方の質問にも詳しくお答えさせていただきました☆ 

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今回初参加の小西浩介先生です。

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そして、技工士の松浦秀亮先生。

稲葉先生の総義歯システムに感激したとおっしゃっていただきました。

セミナー終了後の懇親会も開催されました。

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セミナー終了後、かなりリラックスしている状態です。

来月、7月13.14.15日はいよいよ『総義歯ライブ実習コース』が開催されます。

『総義歯ライブ実習コース』の詳細はこちらです!!

総義歯ライブ実習コース   

▼IPSGのセミナーの一日を追った1dayレポートはこちら
(IPSGのセミナーの雰囲気がわかるかと思います☆)

IPSG1dayレポート 

 

 

 




2013年06月24日

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