IPSG包括歯科医療研究会発信|顎関節症、テレスコープシステムの専門家が歯科医療の現場と実際を綴るブログ:ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープをはじめて日本に紹介した稲葉歯科医院がお届けする、使用感・審美性ともに優れた本当の入れ歯とは?そして歯の治療にまつわるあれこれなど。

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「咬合治療の臨床」アドバンスコース開催

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です☆

2011年11月20日、IPSGセミナールームにて「咬合治療の臨床」アドバンスコース が開催されました。

全国各地からたくさんの先生にお集まりいただき、本当にありがとうございました。

あっという間の一日でした。

すぐに臨床に活用できるヒントがたくさんあり、先生方には大変満足していただけた研修だったと思います。

アドバンスコースということもあり、かなりハイレベルな内容でした☆

 

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歯科医師として、本当に大切な事を学べたと思います。

最初に稲葉先生から

「私達歯科医師は、歯科医療を行うことによって全身の健康を守っていることを自覚しないといけません。

咬合の安定は健康維持に最も重要な要素であり、う蝕や歯周病の治療は咬合の安定のための一手段として行うものだということです。」

と話がありました。

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「今の歯科医療は、“木を見て森を見ず” 1本の歯ばかりみていて全体を大きくみていません。

山を見て森を見て、木をみることが咬合診断では大切。

C1,C2のカリエスなんて、たいした問題ではないんです。」

そんな稲葉先生も、若い時は削ったり、つめたり、被せたりということをいかにうまくやるかということばかり考えていたといいます。

でも、違うと気づいたそうです。

歯科医療をすることで全身を管理するという意識を持つことがとても重要だと感じました。

今、保険治療では咬合診断は全く外されてしまっています。

咬合診断は保険から全く外れてしまったのなら、私達はそこから離れないといけない。

患者様のためにも、その必要性を説明、理解していただく必要があります。

そして、保険でカバーされないのであれば、自費診療としていただけばよいのです。

と話がありました。


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「前歯のセラミック治療、みたところだけ、色や形にこだわりますが、実際大事なのは裏側です。

裏側が非常に大切です。

上顎前歯の口蓋側はとても大事なガイドをします(アンテリアガイダンス)」

前歯のセラミック治療の裏側が大事なんてなかなか言葉にでてこないです(@_@;)

Slidin centric、Pointin centricについてもわかりやすい図で説明がありました。

稲葉先生は今でもスチュワート先生の勉強会のテキストをいつも参考にしています。

ABCコンタクト、イコライザー、Slidin centric、Pointin centric、Widecentric、Longcentricなどの言葉はすべてチャールスEスチュアート先生が作った言葉だそうです。


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稲葉先生の学位論文「日本人の歯牙、歯列の3次元的形態」の細かいスライドははじめてみるものばかりでした。

「今まで内緒にしてたんだ。結局この論文は世に出なかったけど・・・」

と言ってました。
 
「日本人の歯牙、歯列の3次元的形態」で18もの論文を書いたそうです(@_@;)
 
しかも、今回のセミナーのスライドをすべて出席くださった先生方にはプレゼントしていました(*^_^*)

太っ腹です。

 

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最後に、先生方からも活発なご質問をいただきました。

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

先生方からたくさんの感想をいただいたので、一部ご紹介いたします。

☆彡:・;.*:・。゜゜・:゜*:。゜.*。゜.o。・。゜。o.゜。・*。・゜.。☆彡

◆咬合面形態からポッセルフィギュアまでこれだけ解りやすく話せるのはまさに圧巻!!臨床に直結してます。

◆ここでしか聞けない素晴らしい内容でした。何度も聞きたいです。

◆稲葉先生のお話は「明日の治療」にスグ役に立つ。先生の目指す診療が私が目指す診療です。

◆何回も稲葉先生の講義を受講させて頂いていますが最初は難しいと思っていたことも回数を受けるにつれ少しずつ理解できるようになりました。後は今後この知識を100%臨床に活かせるように今後も引き続き学んでいきたいと思いました。有難うございました。とても楽しかったです。

◆講義のDVD帰ったら楽しみです。これかもDVDが頂ければ幸せかと思います。

◆貴重なスライドとCDR有難うございます。講義に集中出来、理解が進みました。しっかりした咬合治療を身につけ本当の歯科医療が出来るようになりたいです。今後の研修会も宜しくお願いいたします。次回学術大会楽しみにしております。今日は有難うございました。

◆咬合診断は実施していますが、説明(コンサル)への理解がより深まりました。上手く説明できると思います。

◆アドバンスコースは2回目の受講です。1回目は言葉が難しかったりして、理解できなかった事も臨床で振り返り2回目受講するとすごく良く分かりました。日常の臨床と少しずつ結びついてきて先生の言っている事が良く分かりました。

◆咬合の知識がさらに深めることが出来ました。いつも素晴らしい講義、ありがとうございます。

◆咬合面の形態についてそれほど深く考えたことがありませんでしたが、その形態の成り立つ理由を考えれば理解を深めることが出来ました。先生のジョークを交えた分かりやすい説明はデータと経験に基づいたものなので色々と拝聴させて頂き有難うございました。教えて頂いたことは1つでも多く臨床に取り入れていきたいと思います。

◆臨床のDVDを見ながら治療の解説を見てみたいです。

◆本日の復習からstartした内容は理解度が深まりましたが咬合調整については実際に模型などの調節がないと理解しにくいです。さらにもっともっと自分の能力を深めなければなりません。後半少し整理がつきました。有難うございました。

◆特に咬合面の8要素についての講義が素晴らしかったです。是非ワックスアップの実習をして下さい

◆歯の咬合面の成長の仕方等考えたこともなかったのですが、溝、隆線それぞれすべてに意味があるということがよくわかりました。神の作った絶妙な形態をもっとよく知り機能との関係に対する考えを深めたいと思いました。ありがとうございました。

☆彡:・;.*:・。゜゜・:゜*:。゜.*。゜.o。・。゜。o.゜。・*。・゜.。☆彡 

先生方の感想を読むのがいつも楽しみです☆♪

来月の学術大会でまたお逢いしましょう(*^_^*)

 




2011年11月21日

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