IPSG包括歯科医療研究会発信|顎関節症、テレスコープシステムの専門家が歯科医療の現場と実際を綴るブログ:ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープをはじめて日本に紹介した稲葉歯科医院がお届けする、使用感・審美性ともに優れた本当の入れ歯とは?そして歯の治療にまつわるあれこれなど。

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上下顎同時印象、本システムの利点

上下顎同時印象法を行って、総義歯を製作するシステムの利点はつぎのとおりです。

①咬合採得、ゴシックアーチの描記、フェイスボートランスファー、上下顎同時印象をわずか1回で行うため、合理的であると同時に来院回数の減少が図れる。

②咬合採得した位置で最終印象を行うため、顎位の誤差を生じない。

③印象採得中に嚥下を行わせるため、口腔周囲筋の印象採得が可能である。

④最終印象をフェイスボートランスファーし、咬合器に付着できる。

⑤印象面に口腔周囲筋、口唇、舌の形態を再現することができる。

⑥ニュートラルゾーンに人工歯を排列できる。

⑦サブリンガルルームを利用することにより舌による良好な維持が期待できる。床を後舌骨筋窩まで延長する必要がなく、舌の動きを阻害することがない。

⑧イボカップシステムやPVPMの応用により重合収縮を補正し、適合が良好なため、ヲーターフィルム減少を得ることができ、維持がよい。

⑨顎堤が極度に吸収している症例でも、頬筋、口唇、舌の維持ができる。

さらにこのシステムを応用し、オーラルディスキネジアや、脳卒中後の麻痺のある患者さんに対してよい成績を上げています、顎関節症を伴う総義歯患者においてもよい成績をあげています。

 




2010年05月28日

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