IPSG包括歯科医療研究会発信|顎関節症、テレスコープシステムの専門家が歯科医療の現場と実際を綴るブログ:ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープをはじめて日本に紹介した稲葉歯科医院がお届けする、使用感・審美性ともに優れた本当の入れ歯とは?そして歯の治療にまつわるあれこれなど。

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創造の医療

近年インターネットの進化はすごいですね。ipad、早速私も注文しました!

日本歯科評論から出版された前日本歯科大学教授 稲葉繁、「予防補綴のすすめ」シニア世代の健康を支える歯科医療についてその内容をご紹介したいと思います。

20世紀、科学、産業、経済の発展は目覚ましく、医療の面からみると、臓器移植、遺伝子治療、クローン技術、臓器の再生医療などの技術革新など飛躍的に発達しています。

一方、歯科はどうでしょうか?

歯科医療の面では、残念ながら目を見張るようなものは見られません。

とくに臨床面での遅れが目立っています。

患者さんの口の中が黒い金属で埋め尽くされ、見えるところでさえ、白い歯とはあまりにも異なった歯が装着されていることは、とても先進国とは思えない状況です。

生体安定性が高く、腐食せず、母親から授かった歯と同じ色の材料が使われなければ、歯科医療が日進月歩の発達をしているとはとてもいえません。

むし歯、歯周病の2大疾患の原因は判明しているにもかかわらず、原因除去が行われず、病気になってから治療を行うというシステム、さらに医療費の節減がこのような結果を招いてしまったのだと思います。

今後は病気の原因を取り除くことを中心にむし歯や、歯を失ったとしても、もとの天然の歯に最も近い方法で回復し、機能を果たすことができるような治療を行わないといけません。

歯科医院はそのほとんどが個人の経営です。そのため個人の自由な発想が生かされるべきです。

個人の技術や学問が社会に制限される必要はなく、個々人で自分の患者さんを守ればいいと思います。

患者さんと歯科医師が十分話し合い、信頼関係の上に現在の最も良質な医療を実行してこそ、私たち歯科医師は生きがいがもてるのです。

自分が治療をした患者さんは責任をもってメンテナンスをしていくことが大切です。




2010年05月22日

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