IPSG包括歯科医療研究会発信|顎関節症、テレスコープシステムの専門家が歯科医療の現場と実際を綴るブログ:ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープをはじめて日本に紹介した稲葉歯科医院がお届けする、使用感・審美性ともに優れた本当の入れ歯とは?そして歯の治療にまつわるあれこれなど。

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2012年03月19日

『顎関節症の臨床と治療』開催されました☆

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。

2012年3月18日、KaVo Dental Systems Japan にて『顎関節症の臨床と治療』セミナーが開催されたのでご報告させていただきたいと思います☆

 

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稲葉先生が顎関節症の知識を深めるために、ドイツ、チュービンゲン大学への留学を決意したのは、当時チュービンゲン大学口腔外科教授のProf.W Schlteの論文に出会ったからです。

ヨーロッパ、特にドイツでは顎関節症の研究が大変進んでいて、特に咬合との密接な関係について、具体的に研究が進んでいました。

Prof.W Schlteの論文は442名の患者さんを詳細に分析し、診断から治療法をシステム化したもので、ほとんどの患者様がこのパターンに当てはまると言います。

現在、顎関節症と咬合が関係ないという風潮もありますが、咬合を一度でもきちんと勉強をした人は決してそのように思わないはずです。

稲葉先生の顎関節症の研究に携わってきた歴史についても詳しく説明がありました。

今は聞くことができない、世界の咬合の巨匠から直接講義を一次情報で得ています。

 

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こちらは、Guichet、ギシェー先生です。
 
ギシェー先生の講義はもう二度と聞くことはできません。
 
他にも、P.K.Thomas・C.E.Stuart・Prof.Richter・D.Beach・N.Guichet ・Jankelson ・Raulitzen ・Croh.Pohlsen・E.Koerber ・Eichner ・W.Schlte・H.Shleich・P.Kopp ・C.Sieber ・Pfannenstiel ・Lehman ・R.Slavicek ・Lotzmann
 
の講義を直接受けてきました。
 
中には、教科書でしか学ぶことができない先生もたくさんいます。
 
稲葉先生の顎関節症の歴史は、これらの先生の集大成とも言えるでしょう。
 
ひとつひとつのスライドにたくさんの価値がありました。

 
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先生方、ひとつでも見逃さないように、瞬きもしない勢いで講義を受けていらっしゃいました。

先生方が真剣に勉強する姿勢をみて、本当に素晴らしいと感じました。

このような話は他では決して聞けない内容です。 

特に、今回は新しい症例も沢山ありました。

セミナーの模様はすべてDVDに収録してあります。

特にマニピュレーションの動画など、稲葉先生から直接データをもらいますので、DVDで何度も復習することができます。

参加された先生はもちろんの事、残念ながらご参加いただけなかった先生方にも今後、このセミナーを臨床に生かしていただくための大切な資料になると思います。

 

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最近の歯科界の風潮は、どうしても歯と歯茎ばかりをみていて、全体をみることができていないと感じます。

「食物摂取系、顎口腔系の健康を維持するために我々はいる」

という稲葉先生の言葉が、とても大事なことに聞こえました。

そして、現在、顎関節症の原因が、心理的要因やストレスからくると思われています。

本当にそうなのでしょうか?

稲葉先生は、精神的に追い込まれる前に肉体的な原因を取り除いてあげないといけない。

と強く言っていました。 

顎関節症に悩んでいらっしゃる患者様の声は、考えさせられるものがありました。

ストレスが原因と言われ続けることで、精神的にも追い込まれてしまっています。

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クローズドロックの症例も1症例だけでなく、数症例お見せしたので、より深く学ぶことができました。

動画はウソをつきません。

何よりの証拠だと思います。

咬合器に付着しないで模型を手で合わせているだけでは、何もわかりません。

そんなに咬合診断はラフなことではないということ、咬合の奥深さを痛感して頂けたと思います。

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そして、顎関節の解剖です。

これも、関節円板のパーフォレーションや、クリック音が鳴るメカニズムを動画でみていただきました。

顎関節の解剖の動画・・・・はかなり貴重なものです。

 

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顎関節症の患者様の初診から治療まで、こちらも動画でみていただきました。

精神的な不安から治療後の解放まで、私たちもまるでその場にいるかのような気持ちになりました。

患者様がとてもかわいらしい方だったので、場が和みました^_^

 

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稲葉先生の中心位です。

常に顎関節を意識させます。


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KaVoのディグマは顎の動きを3Dでとらえることができるため、非常に有効ですし、患者様への説明にも使うことができます。

 

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あっという間に時間が過ぎてしまい、一日では足りないぐらいのボリュームでした☆

今回参加させていただいた先生方に『美しい表情は噛み合わせから』 という小冊子もプレゼントさせていただきました。

ぜひ、スタッフの方と一緒に勉強していただき、患者様のために役立てていただきたいと思います。

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

また、場所を提供していただいていた、 KaVo Dental Systems Japan の皆様にも、心よりお礼申し上げます (*^_^*)

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先生方から熱い感想をいただきましたので、ご紹介させていただきます。

◆顎関節症とは?顎関節症はなぜおきるのか?根本的な質問の答えがここにあります。お宝の山です。

◆大学で永年教えられていただけに開業医にはないアカデミックさと、大学には少ない優れた臨床的手技を合わせもった素晴らしい先生に教わることができ幸せです。また出来ることと、やっていいことなどを見事に嵯別されているなと思いました。

◆感動しました。今まで学んだ知識がいい加減なものとして感じました。最後の義歯の症例も通常は対処しようとすらしないと思います。今後勉強させて頂きます。

◆治療の重要事項が再確認でき大変有意義なセミナーでした。沢山の質問に解答頂きありがとうございました。

◆2回目の参加ですが、以前わからなかったことも理解できて新しいことも多く学べ有意義でした。症例の動画がたくさん見れてわかりやすかったです。

◆何度聞いても日々勉強になります。日本での歯科治療がこのように学問的で楽しくなればと本当に思います。ありがとうございました。

◆顎関節症を得意分野にできると今後の歯科医師人生でかなりの武器となると思います。一度で全て理解できるとは思っていませんので何度でも講習に参加し、ひとつひとつ自分のものに出来るようがんばろうと思います。よろしくお願いします。

◆セミナー会場も素晴らしく、セミナーの質までアップグレードしたように感じられます。参加受講生の真剣さが伝わってきてすばらしいセミナーでした。以前受けたセミナーとは説明方法も変わって再受講して本当に良かったと感じました。

◆今回のセミナーもとてもわかりやすく、すぐ臨床で役立つものばかりでした。咬合器につけて診断する事の重要さが理解でき、今までの無知と無力を痛感しました。有難うございました。

◆開咬症例のアンテリアガイダンスの与え方。プロビショナルとファイナル。内側転位(内側への外れ)は円板が乗りにくいと思うのですが?乗りにくい場合の乗せ方の工夫などありますか?ピボット型スプリントについて詳しく知りたい。あまり詳細を載せている本がありません。日本の教育を受けてきた人間には既存の分類の中に落とし込むのが理解がすすみやすいです。最後の質疑応答でなんとなく理解がすすみましたが、まとめて頂けないでしょうか。

◆咬合診断できないと治療ができないことを改めて認識しました。プロター咬合器やディグマのリン量での活用をどうされているかを知ることが出来ました。一日も早く使いこなせるよう勉強していきたいと思います。

◆もう一度ライブ実習コースを受けて見たいと思います。(今年は無理なので来年受けます)

◆頭の再整理ができて良かったです。

◆患者さんを治療するビデオをみて、是非患者さんにしてあげたいと思いました。

◆非常に勉強になりました。ギャグも楽しかったです。

◆全部がすごすぎてたくさん印象に残りました。特に顎関節症が本当に治せるんだということが嬉しい。ロールワッテを用いたクローズドロックの解除を明日からやってみます。稲葉先生はすごすぎる。

◆基本にもどりもう一度咬合器の使い方。中心位の記録、顆路角の調整を勉強したい。(中心位と中心顎位との関連(一致)についての咬調)

◆2年ぶりに受講しましたが、初めて見たスライドも多く大変勉強になりました。咬合診断の重要性を改めて感じました。

◆自分は咬合器にもつけないでフェイスボーもしてなくて全くダメだと再認識しました。咬合調整もお話が聞けて良かったです。有難うございました。

◆顎関節治療について再度認識できて良かったです。レジリエンツテストや、プロボケーションテストやクローズドロックの開け方など細かい部分が自分の理解と違っていたことがあって再確認できたのがよかった。

◆スライドや動画が多く、イメージしにくい3次元の顎関節がとてもよくイメージできました。

◆少しの咬合調整であんなに体全体の様子が変わったのに感動しました。

◆一日では短すぎるほど内容が多く、もっと色々と教わりたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者 shige : 11:58 | コメント (0) | トラックバック

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