IPSG包括歯科医療研究会発信|顎関節症、テレスコープシステムの専門家が歯科医療の現場と実際を綴るブログ:ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープをはじめて日本に紹介した稲葉歯科医院がお届けする、使用感・審美性ともに優れた本当の入れ歯とは?そして歯の治療にまつわるあれこれなど。

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2012年01月20日

コサカ新春講演~ 咬合治療の実践~

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。

2012年コサカ新春講演~咬合治療の実践~開催されました。

テーマは、『咬合診断がこれからの歯科医師の主流』です。

私も一緒に勉強させていただいたことをご報告させていただきます☆

 

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19時から2時間のセミナーでしたが、とてもたくさんの先生方にご参加いただき、先生方の新春の意気込みを感じました。

今回、咬合がテーマだったのですが、私が印象的だったのは、

『噛み合わせの意味は神合わせ』

という言葉です。

天然の歯は素晴らしいです。

神からいただいた噛み合わせを管理できる能力を私たち歯科医師は身につけないといけないと感じました。

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最近、咬合と顎関節症は関係ないと言われることが多いです。

今回のセミナーでは実際の患者様を例に、初診からすべて動画でみていただきました。

これをみれば、咬合とは関係ないとは決して言えないと思います。

上下の歯が咬合してリラックスさせる顎の位置が非常に重要で、正しい位置で中心咬合位を作れば顎関節症になることはありません。

歯を接触させると顎関節になるからマウスピースで接触させないようにする・・・・

といっても一生マウスピースを入れて生活することは不可能です(;一_一)

また、歯が噛み合わないようなトレーニングをすることで顎関節症は治るとも言われていますが、稲葉先生は、

『歯と接触させないで治すということは、やはり咬合と関係があるということです』

『顎関節症と咬合が関係ないと思う人は、咬合の勉強をしたことがないひと』

と、厳しい発言もありました。

本当の力を身につけないといけません。

中心位において歯列の位置がどうなっているのか、フェイスボートランスファーをして、咬合診断を必ずしてほしいという話がありました。

正中をいかに咬合器に移すかは非常に大切なポイントです。

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顎関節症の患者様の姿勢は、前傾の方が多いです。

それは、胸鎖乳突筋をまっすぐにして頭蓋を支えていることによります。

顎二腹筋の温湿布、テコ現象、口腔内での咬合調整も動画で説明がありました。

調整後の患者様が動画でお話しされた感想をまとめてみました。

◆今まで下顎が真下に向かってあいていたのが、後に向かって開くようになった。

◆こんなに口って広いんだと思った。

◆奥歯で物が食べれるようになった。

◆舌がじゃまでむくんでると思っていた。

◆滑舌もよくなった。

◆表情筋が眉間とこめかみでひっぱられるようだったのが、全体的に緊張がとれた。

◆頭がちゃんと乗ってる感じ

◆歩いているときいつも原人みたくお尻をつきだしてあるくようにしてたのが、意識しなくても自然にできるようになった。

◆目が緊張なく開くようになった。

◆耳がよく聞こえるようになった。今までは聞こえないので、めまいがあった。

 

このような治療は私たち歯科医師にしかできません。

ぜひ身につけていただきたいと思います。

とのことでした(^-^)

参加いただいた先生方、本当にありがとうございました☆♪

 

 

投稿者 shige : 11:43 | コメント (0) | トラックバック

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