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ヨーロッパの歯科事情

ドイツ最先端の歯科技術

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。 

1月13日、IPSG20周年特別講演会関連セミナーとして、『テレスコープシステムセミナー』が 開催されました。

今回、大変素晴らしいゲストスピーカーをお招きいたしました(^_^)


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神奈川歯科大学付属横浜クリニックインプラント科の林昌二先生です。

林先生とは、昨年開催された、ISOI国際インプラント学会へ出席させていただいたときに、IPSG20周年にお招きする、Weber教授よりご紹介いただきました(^_^)


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林先生は1996年にドイツ、チュービンゲン大学、Weber教授のもとに留学をされました。

稲葉先生が1978年、その18年後ということです。

今回お話いただいたテーマは、

『可撤性電鋳上部構造について』 

ということで、ドイツの最先端の歯科技術についてでした。


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林先生は、DGZI日本支部の初代会長をされ、ドイツから日本へ、日本からドイツへ

インプラントの歴史を繋ぐ、国際交流の架け橋をされています。 

ドイツ人は良いものを長く使う国民性があります。

アメリカは、新しい技術がめまぐるしく変わりますが、ドイツではほとんど変わらないように見えますが、 それだけ安定していると言えるでしょう。


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Tuebingenとの出会いということで、すごい記事をみせていただきました。

33歳という若さで教授となったWeber教授のお写真です。

こちらQDTの記事の中には

『チュービンゲン大学補綴第2講座の主任教授、Hener Weber博士が本学術大会において”固定性および可撤性の補綴における新しいテクニック”について講演される。1982年からチュービンゲン大学の教授となり、世界的に活躍している若手のホープである。〜中略〜西ドイツといえば、すでにご承知のごとく、アタッチメントコーヌスクローネをはじめとして、新しい治療様式の開発がさかんなメッカである。Weber教授は補綴学分野において新しい技術の開発を行っている事から考えて、いかに先駆的な研究をしているかわかっていただけるだろう。・・・』

というような内容で紹介されていました。 


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右下の写真は、林先生のお嬢様がWeber教授にプレゼントされた似顔絵だそうです。

ドイツ人は、既成のものを贈り物にするよりも、気持ちが入った手作りの贈り物をする方がずっと喜ばれるそうです。

この似顔絵も教授室に2年ぐらい飾られていたとか・・・(^_^)


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セミナーの中で林先生は、家族でドイツへ留学されていたので、今の人間関係を築く事ができたとおっしゃっていました。

大切は人といかに長く大事な人間関係を結ぶか。

は、ドイツでは特に一番身近な家族の存在が大きいということです。  


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林先生はチュービンゲン大学にインプラントを勉強しに行ったそうですが、Weber教授をはじめとする、先生方は、インプラントはどこでも学べるので、日本に戻ってからもできる研究の方がいいのではないかということで、

『電鋳加工』

について、大変熱心に研究を行ってきたそうです。 

日本ではなかなか受け入れられない風潮があるようですが、

ドイツでは、

「誰が行っても同じゼロフィッティングできる技術があればいいのではないか」

という考えだとお聞きしました。

鋳造や混水比による誤差を生じません。 

日本では以前にアルジネートを手で練っていますが、ドイツでは石膏もアルジネートもすべて器械研磨。(シリコン印象がほとんどなので、すでにアルジネートは使われていないと思いますが・・・)

誰が行っても同じ効果を得られて、誤差がない道具。

ドイツ人が考えそうですね(^_^)


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林先生の技術はどっしりとしたドイツ流で、IPSGの先生方との共通点も非常に多くあるように感じました。

咬合器付着とフェイスボートランスファーは必須です。


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林先生は、ヨーロッパ補綴学会で、電鋳の発表をずっと行ってこられました。

日本ではごく一部の先生方しか電鋳の効果を実感していないのが現状だそうです。

林先生も、天然歯とインプラントの上部構造に、ドッペルクローネで対応されていましたが、なにも問題がないとおっしゃっていました。

精度がいいということが、問題のない理由だと思います。  


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インプラントの植立位置を考える、咬合と応力がどこにかかるかをきちんと設計しないといけません。

この症例だと上顎の真ん中にすべて応力が集中することが、想像できます。

この10年の間に、インプラント治療をされた方の高齢化が一気に増えると予想されます。

その際、メンテナンスをしやすい形にすることが非常に大切だと感じます。

可撤性に変えられる構造に移行していく必要性についてお話をいただきました。

ただ、歯がないからインプラントをするのではなく、将来患者様がどのような状態になるかを想像して、次の一手二手を打つ必要があるとおっしゃっていました。  


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ドッペルクローネによる、インプラントと天然歯のコンビネーション症例など、他にも沢山の症例をみせていただきました。

ドイツ人のインプラントの設計は、最近見る、All-on4,6などに比べるとかなりしっかりとした印象がありました。

ドイツ人は、良いものを長く使うという国民性があります。

材料も新しいものに飛びつかず、10年残っている歯科材料にこそ信頼を持って使う事ができる。

とおっしゃっていました。

約2時間、大変貴重なドイツの最先端技術をご講演くださり、大変刺激的な内容でした。

その後の質疑応答でも、沢山の先生方からのご質問に丁寧に答えてくださいました。

今年の4月27日に開催される、IPSG20周年に繋がる素晴らしいセミナーだったと思います。

林先生、本当にありがとうございました☆♪ 

 

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【IPSG包括歯科医療研究会】

第20回 IPSG学術大会開催されました☆【前半】

こんにちは。IPSG事務局、稲葉由里子です。 

2013年12月22日に第20回IPSG学術大会が開催されました。

沢山の先生方にご参会いただき、本当にありがとうございました。 

今回は10名の先生方の発表、そして講演が開催されました。

私、稲葉由里子と、稲葉歯科医院 佐藤孝仁先生でご報告させていただきたいと思います(^_<)-☆ 

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最初にIPSG会長の飯塚能成先生から開会のご挨拶をいただきました。

来年4月27日に開催される、

『ドイツ最先端義歯とインプラントの融合』

についての告知をしてくださいました♪ 


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稲葉先生の元医局員の先生方にご協力いただき、今回の会場は、日本歯科大学九段ホールで開催されました。

とっても素晴らしい会場でビックリしました。  


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トップバッターは、稲葉歯科医院、勤務医の佐藤孝仁先生です(^_^)

彼は卒後3年、稲葉歯科医院に勤務して2年になりますが、その成長は右肩上がり、とても著しいと思います。

『計画を立て学び、重続することの大切さ』 

ということで、お話をいただきました。

佐藤先生は、咬み合わせの大切さを学生の頃から感じ、稲葉歯科医院に勤務したときは、1年間はひたすら顎関節と咬合一筋で頑張りました。

そして、2年目は入れ歯治療を目標にして、勉強してきました。


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果たしてどうなったか。

ということで、二つの症例をお話いただきました。

▼症例1

左側の顎関節症と上下総義歯の症例


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上下の咬み合わせが悪く、朝から晩まで、寝ていても左側の顎が痛い。

というのが、主訴で患者様はとても辛い思いをされていました。 

咬合器で調べてみると・・・

咬んでいない。

開口量も 

早速、テンポラリーを作り、左側に関しては、PDRインサートを使用して顆頭を3ミリ下げました。

一週間後には開口量は40ミリまで開けられるようになり、痛みもなくなりました。

仮の義歯を作製し、様子をみているところですが、この時点で、患者様は非常に満足してくださったそうです。

顎関節症を伴った、総義歯の症例の治し方をIPSGで学んでいたからこそ、迷いなく取り組む事ができたのだと思います。

▼症例2

上顎総義歯、下顎リーゲルテレスコープの症例

大手美容外科にて下顎にインプラント治療を行ったのですが、すべて脱落。

もうインプラントは嫌なので入れ歯にしたい。

ということを主訴に来院されました。 


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このような、義歯を装着させていただきました。

そして、患者様からのアンケートです。 


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『想像以上の治療で満足感に浸っております』

と最後にお言葉をいただきました。

特に見た目を気に入っていただき、ご家族の方にも

「かなり良くなったね!」

とおっしゃっていただき、ご満足いただきました。

この二つの症例は、佐藤先生のこれからの歯科医師人生の自信に繋がったと思います。

治療が終わったら、おしまいではなく、そこからが患者様との長いお付き合いになると思うので、ここからの信頼関係は非常に大切ですね☆

佐藤先生、ありがとうございました! 


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続きまして、IPSG理事代表である稲葉智弘先生です。

『稲葉歯科医院(山吹町)について』 

ということで、開業6年経過し、その間に行って来た数々の取り組みについてお話いただきました。

景気動向に左右されずに、良質な診療を行いたいものです。 


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現在多くの歯科医院が陥っている傾向として、このような事が上げられます。

しかし、

夜間診療は無断キャンセルが多い。

夜間スタッフを確保する必要がある。

スタッフの疲労増大。

などは、すべて医院にとってマイナスとなります。

稲葉歯科医院、山吹町では診療時間を減らし、患者様の数も制限することで、診療を支えてくれるスタッフが丁寧な対応ができるようになります。

そして、大事な患者様がいつきてもいいようにスタンバイすることが可能となります。


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ということで、医院の雰囲気や衛生状態には細心の注意を配っています。

こちらは、KaVo社のクワトロケア 

水平感染予防、ハンドピースの故障軽減、スタッフの時間節約に大きな効果があります。

わずか2分で4本のハンドピースを清掃ケア、そして自動注油してくれるスーパー機器です☆ 


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そして、質の高い治療を行う。

こちらは片側リーゲルテレスコープです。  


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最近では、バイオコバルトを用いたテレスコープも取り入れているそうです。 


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稲葉歯科医院山吹町は、場所柄、フランス人の患者様が多く、稲葉智弘先生も積極的に、商工会議所の集まりに参加しています。

フランス・ジャポン・エコー(FRANCE JAPON ECO)の医療特集、またフランス商工会議所のホームページにも紹介されています。

外国からの患者様は、やはり口コミが一番多いようです。  


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いつの間にか、フランス商工会議所でもシャネルやエルメス、ルイビトンなどのフランス系企業と並んで、稲葉歯科医院のロゴマークを掲載していただいています(^_^)

開業6年というと、まだまだこれから大変なこともあると思いますが、これからも患者様の健康を一番に考えて頑張っていただきたいです♪ 


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湘南歯科医院 院長の奥山千恵先生です。

昨年に引き続き発表いただきました(^_<)-☆

『大人の咬合、子供の咬合』

ということで、幅広い内容でした。

咬合が崩壊している団塊の世代へのアプローチとして、テレスコープシステムで対応した症例をいくつか発表していただきました。

テレスコープは歯列の位置決めの自由度が高く、審美的にも理想的な場所に歯を並べる事ができるため、咬合も決めやすいというお話をいただきました。

患者様も治療後、何でも噛めます。

と来院の度におっしゃっていただけるということでした。

それほど喜んでくださると、毎回メンテナンスも楽しくなりそうですね☆

そして、奥山先生は、保育園や小学校の校医もされています。 


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116名の検診から、調査をされました。

ディープバイトが非常に多い事がわかります。

そのような子供は口輪筋の発育が弱く、口角が下がっています。

先生は、ラビリントレーナーや、NUKのおしゃぶりなどで、改善しているというお話もいただきました。 


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こちらの症例は、奥山先生のおばあ様だそうです。

10年前に治療したテレスコープシステムです。


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なんでも食べる事ができるそうです(^_^)

「そのひとに必要なハーモニックオクルージョンを作る。」

という奥山先生の言葉が印象的でした。 


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医療法人社団GRANZ 大津歯科医院 理事長 大津義重先生。

『GRANZ大津歯科医院での日常臨床』

開業25年余りで初めて経験した臨床失敗例から沢山のことを学ばせていただきました。 


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特に先生は、顎関節症の検査項目をとてもきちんとされています。


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失敗症例と言っても、きちんとフォローアップされていて 


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こちらの患者様のご主人様が、大津先生にテレスコープシステムで治療し噛めるようにしてもらったら、膝の具合が良くなったのをみて、自分も膝を治したいということで来院されたそうです。

アンテリアガイダンスの不良からだったそうですが、結果は体の姿勢まで変わっていました。

正しい噛み合わせは全身に関係していることがよくわかりました。 


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Cadiaxのデータもご覧の通り、治療前後で改善されていることがわかります。

このようにデータで比べる事ができるのは何よりの証拠ですね☆

大津先生、ありがとうございました♪ 


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午前中最後の発表は、医療法人社団 秋桜会 ICDC 木谷歯科医院 理事長 木谷光輔先生です☆

『インプラントコンビネーションテレスコープについての一考察』

ということでお話をいただいたのですが、IPSG20周年に繋がる興味深い内容でした。

テレスコープシステムは、稲葉先生の教えの通り、インプラントに頼ることなく補綴治療の大原則である、『安定した奥噛み習慣』を作る事ができます。

しかも非常に信頼性が高く咀嚼能力の向上が叶い、残存歯への過剰負担を回避できる、予知性高い治療法です。

ということで、お話をいただき、できるだけシンプルにインプラントをケースバイケースで導入し、いくつかの症例を具体的にご紹介いただきました。  


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こちらは、Prof.Koerberの義歯の支持の仕方による分類、義歯の支持方向についての平均5年間装着後の成功率を表す図です。

ドイツではこのような、装着後の考察に力を入れて今後の設計の向上に務めています。 


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木谷先生は、パーシャルデンチャーの欠点をインプラントを使って補う事を、ずいぶん前から治療に取り入れていらっしゃいました。 


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遊離端義歯の床の沈み込みを防ぐ目的で、インプラントをアンカーとして使う方法。

支台歯を守り、顎底の保護、そして義歯床の大きさを最小にすることが可能になります。 


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ここで、沢山の症例をご紹介いただいたのですが、時間の制限もあり、わたしのメモが追いつかない程でした〜(T-T)

前歯に3本インプラントが植立されています。

天然歯とインプラントの上部構造にはリーゲルテレスコープです☆ 


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もし、インプラントがなかったとしたら、床をつけることは必須ですが、このように、ほとんどブリッジの様な装着感で対応することができています。

万が一、インプラントや天然歯に不具合が生じても、可撤性なので、取り外し、床を増設することも可能ですし、どうにでも対応できると思うので、素晴らしいな〜と思いました。

すでに3年経過している症例です。 


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個人的に一番衝撃的だった症例はこちら。

3本の支台歯。

私の頭ではレジリエンツテレスコープしかありえませんでした。

奥4本インプラントを植立することで、なんと。

リーゲルテレスコープ症例になってしまいました。

患者様は大変喜ばれたでしょうね!

素晴らしいと思いました♪ 

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最後にテレスコープは、インプラント(の維持力)がなくても装置は安定し、動きがない、もしくは非常に少ない装置です。

とお話いただきました。

コーヌスクローネ+ロケーターの症例では、すでに7年経過症例もお持ちの木谷先生、大変貴重なお話を発表してくださり、ありがとうございました☆♪ 


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稲葉先生から

「テレスコープシステムとインプラントはお互いの弱点を補う事ができるでしょう。」

「テレスコープは単なる、インプラントオーバーデンチャーとは全く違う事を知っていただきたいと思います。」

とコメントがありました(^_<)-☆

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:.。o○☆゜・:,。

ということで、前半は終了し、後半の報告は、稲葉歯科医院勤務医の佐藤孝仁先生にお任せしたいと思います(^_^) 

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【IPSG包括歯科医療研究会】

『成功曲線を描こう』石原明先生+稲葉繁先生コラボセミナー第2回【後半】

『成功曲線を描こう』石原明先生+稲葉繁先生コラボセミナー前半に引き続き、後半の模様をお届けしたいと思います。

3ヶ月に1度、計6回に渡り、IPSG顧問の石原明先生と稲葉先生のコラボセミナーを開催しています☆♪

毎回テーマが違うので、ご興味のある内容がありましたら、ぜひお申し込みくださいませ。

前回までのセミナーは、マーケティングを中心にお話をいただきましたが、今回からのシリーズは、『成功曲線』の思考をもとに、前回の講義内容を補完、発展させるような内容となります。 

ということで、今回のテーマは

『潜在意識の話ー目標を右脳にインプットするー』

ということで、お話いただきました☆


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最初に前回の『成功の習慣を考える』ー成功者の考えと行動の基礎知識とはー

について少し復習しました☆

人は、その思考や行動のほとんど(約90%)を習慣で行っています。

ということは、ほとんどのことに対して頭を使わずに、見に付けた思考の習慣、行動の習慣で対応しているということです。

実は成功するかしないかは、この身に付けた習慣の差によるのです。

良い習慣を身に付けている人は、何をやっても成果を上げ、悪い習慣を身に付けている人は、どんなに努力しているつもりでも悪いパターンを繰り返しているために、成果が上がらないということです。

自分の人生を変え、望んだ人生を手に入れるためには、まずこの身に付けてしまった考え方や行動の習慣を見直すことが大切です。 


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思考を入れ替える方法について

習慣=意識の深さ×反復

という、魔法の法則の復習をしました(^_^)

自分は自分の人生がどこで変わったかを意識することが大切だとおっしゃっていました。

また、

97%が無理だと思う事を成功する残り3%に人は全部できると考えます。

景気がよい時は儲かり、景気が悪い時はもっと儲かる人たちです。 

という言葉は、まさに石原先生の主催する

『高収益トップ3%倶楽部』のことですね(^_<)-☆ 


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そして今回の本題について上手に潜在意識に目標を入れる方法を教えていただきました。

石原先生のセミナーの内容はいつもちょっと内緒にしています。笑

とても具体的だったので、聞かれた先生方はびっくりされたと思います。

少しだけ、お伝えさせていただきます(^_^) 

いったん『潜在意識』に目標設定をしようものなら、それまでの何倍ものエネルギーを発揮する事ができます。『右脳はエンジン、左脳はハンドル』左脳は車で言えばハンドルです。

どこに行くかその方向を決めます。

そして一方右脳(潜在意識)はエンジンです。

しかもそのエネルギーは強烈なので、目的地を判断するという意志さえしっかりと自分で持っていれば、願った事は必ず達成されます。

読んでいるだけだとわからないかもしれませんが、体験が重なると上手にコントロールできるようになるかもしれませんね☆

右脳のエンジンを上手に活用して、小さな事からワクワクしながら右脳思考を身につけていただきたいと思います(^_^)

ということで、全国からお集りいただいた先生方、本当にありがとうございました!!

次回は、『目標設定ープランニングの技術を学ぶー』です☆

2014年2月23日(日)の予定です! 

お楽しみに(^_<)-☆ 

 

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【IPSG包括歯科医療研究会】

『成功曲線を描こう』石原明先生+稲葉繁先生コラボセミナー第2回【前半】

 IPSG事務局、稲葉由里子です。 

先日開催された『成功曲線を描こう』石原明先生+稲葉繁先生コラボセミナー第2回の模様をお伝えしたいと思います☆

前半は、稲葉先生『正当派コーヌスクローネ』そして、後半石原先生の『潜在意識の話〜目標を右脳にインプットする〜』ということで、一日お話いただきました(^_^)

セミナーの報告も前半、後半に分けてお伝えいたします。 


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IPSGの新しいセミナールームでは、稲葉先生の手元が60インチの液晶テレビに大きく映し出されるため、まるで実習を受けているかのように先生方に学んでいただくことができした(^_<)-☆

今回のセミナーではコーヌスクローネの内冠製作方法、そしてコナトアの使用方法について詳しくお伝えさせていただきました。

コーヌスクローネは、補綴物が長期間にわたり正常に機能し、口腔内にとどまるのは正しい臨床操作と技工操作が行われて初めて達成されます。

コーヌステレスコープの場合、内冠製作から外冠製作、患者様への装着がいかにされたかが重要であり、よい維持力が発揮されるのは、正しい方法で正確にコーヌス角度が与えられ、これがコーヌスクローネに適した金属で製作されたか否かによるものです。

現在、最も問題とされているのは、維持力に関することであり、維持力が強い場合、あるいは弱い場合どのように対処するか、また維持力調整の前提として正しくコーヌスクローネが製作されたかどうかです。

製作の容易さという事から、コーヌスクローネのような形をしていても、実はコーヌスクローネではない補綴物が沢山出回った事から、その評判を落としてしまった事は残念なことです。

ぜひ、『正当派コーヌスクローネ』を身につけていただき、患者様に長く使っていただける様な治療をしていただきたいと思います。 


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コーヌスクローネの維持力を確実に発揮させるためには内冠の製作をいかに正確に行うかが重要です。

言いかえれば『コーヌスクローネの生命は内冠の軸面出しにあり』

と言っても過言ではありません。


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支台形成、印象採得の後、内冠作製用の模型上で、コノメトリーという操作を行います。 

※コノメトリーとは、コーヌスの装着方法を決定するための操作で、6度のワックスシャーバーを使い内冠の厚みが一定の厚みで歯頸部がもっとも薄くなり、アンダーカットができない位置を計測する方法です(^_^)

6度のワックスシャーバーで、全周を削りだします。  


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不平行支台の時、歯頸部にネガティブビンケルという不潔域が生じます。

このネガティブビンケルを解決するために、当時西ドイツの技工マイスターH.Pfannenstiel,R.pflaum,機械工学マイスターH.Breitfeldらによってコーヌス形成用装置である『コナトア』が開発されました。

稲葉先生が指を差している、6度の範囲で自由に調節できる雲台で、ネガティブビンケルの少ない正確な物が製作可能となり、大幅に作業能率が上昇しました。 


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こちらのパワーポイントは、IPSG副会長、岩田光司先生からご提供いただき、岩田先生に講義をしていただきました☆♪

前歯および臼歯を支台としたコーヌスクローネの場合、補綴物の装着方向に対してコーヌス角度を与えようにも前歯と臼歯の歯軸が一致していないため、前歯の歯頸部に多くの金属が露出して審美性を阻害したり、また、臼歯の遠心歯頸部にネガティブビンケルを生じて不潔部となる危険性が高くなります。

このようなとき装着方向に対して平行性を失わなければ、6度の範囲で自由に雲台を操作し、各歯牙の最も適正な内冠の形成が出来るのがコナトアの特徴です。

たとえば装着方向に対し、6度のワックスシェーバーを用い内冠のワックスアップを行ったとき、その内冠は装着方向に対し6度の余裕があります。

そして、内冠の軸面の一方を装着方向に一致させると、反対側の軸面には12度の傾斜が生まれる事になります。

しかし、これにより補綴物の装着は何ら阻害されないし、コーヌスの維持力も薄れません。

つまり各支台歯の各軸面がもつ装着方向に対する6度の余地は内冠の厚みを均一にし、審美性をよくする上で利用できることになります。 


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『コナトア』の使用方法を述べたいと思います。

印象採得された模型は前歯と臼歯で互いに平行性が認められない事が多いです。

模型を上方より観察し、全体的に平均した内冠の厚みがえられるよう補綴物の装着方向を決定した後、これを雲台にのせたままコナトアに載せます。

模型を載せた雲台の下に6度の範囲で傾斜が出来るように調整したコナトアを設置した後、各歯牙の最適な内冠の厚みをコナトアを傾斜させることによって測定します。

最初に前歯の測定を6度のワックスシャーバーを使って行うと、唇側歯頸部にアンダーカットを生じるため、模型全体を臼歯の方向に倒し、前歯を垂直に近づけます。

その後、6度のワックスシャーバーを用いて内冠の形成を行うと、均一した厚みでしかもネガティブビンケルの最も少ない内冠が得られます。 


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その際、臼歯の遠心には大きなアンダーカットを生じるため、コナトアを前方に倒し、臼歯部を垂直に近づけ、アンダーカットを少なくし、6度のワックスシャーバーを用いて内冠の形成を行います。

次いで他の歯牙に対しても最も内冠の厚みを得た歯型は一見バラバラなようですが、装着方向に対して平行性を失っていなければ補綴物の装着に何ら支障は生じません。

外冠がすべて連結され一体となった補綴物は内冠どうしは平行になる場所が出来ますが、装着方向に対して一致しているため、着脱は可能です。

コーヌスクローネの内冠製作上、最も大事なことは、ワックスアップされた軸面の仕上げがいかに正確に出来るかということです。

最初にお伝えした通り、鋳造された内冠の軸面出しをどのようにすべきかということです。 


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使用金属は、できる限り白金加金を使用すること。

100%時効硬化ができるものであればさらに望ましいです。

コーヌスクローネのトラブルの第一は装着後の維持力劣化にあるとされています。

硬度の高い弾性のある金属が適しているため、パラジウムのような金属では調整はほとんど不可能です。  

研磨に関しては、内冠に付与したコーヌス角度を正確に研磨することが必要です。

こちらは、稲葉先生が開発した、横型研磨器です。

当時KaVo社からK9研磨機として販売されていましたが、今では他社でこれを真似た研磨機が販売されています。

稲葉先生が開発した横型研磨機を回転させながら水平に固定したハンドピースの先端に取り付けた円盤の平面を当て、モーターで高速で回転させて内冠の研磨を行うものです。

時間的にも節約できると同時に、仕上がりも理想的で鏡面仕上げが可能です。

また、取り扱いも簡単で、初心者にも失敗なく正確に軸面出しが出来るところが非常に魅力的です☆

一度に何本支台歯があっても接着方向を決定したならば、常に同じコーヌス角度で一定の研磨が可能です。

研磨を行う軸の調整により、希望のコーヌス角の付与も簡単にできます。

まだまだ、コーヌスクローネについてお伝えしたいことは沢山ありますが、詳しくはすべて

『正当派コーヌスクローネ』  

の書籍で学んでいただく事ができますので、よろしければお買い求めくださいm(_ _)m

また、ぜひIPSG20周年、チュービンゲン大学補綴科H.Weber教授と稲葉先生の特別記念講演にいらしていただきたいと思います(^_<)-☆

こちらからチラシをご覧頂けます♪ 

IPSG20周年特別記念講演  

ということで、後半石原明先生の講演へ続きます。 

 

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【IPSG包括歯科医療研究会】

2013『咬合治療の臨床』開催されました☆【後半】

前半に引き続き、『咬合治療の臨床』後半をお伝えします☆♪

こちらは、稲葉先生がドイツ、チュービンゲン大学で客員教授を務めていた頃、ドイツの学生達に教えたスライドです。

咬合面をチュービンゲンの地図で表したものです。

当時の学生には大変喜ばれたとか・・・(笑) 


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咬合治療の大事なポイントについて 

  • 体の中心軸を常に考える咬合平面は中心軸と直行する平面
  • 咬筋と直行する断面に咬合力が入る
  • 頭の重さは8キログラムそれを支える頸椎の安定を作る事が重要
  • 上顎運動と理解する
  • 顎口腔系の力は3球の梃子
  • 顎の形は5角形、将棋の駒と同じ(前歯が誘導すること)
  • 咬合面は8つの要素で作られている
  • 中心位と中心咬合位を確実に理解する 
ということを一つずつ詳しく解説させていただきました☆ 


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ところで・・・

上下の歯がどのように噛み合わさっているか、意識されていますでしょうか。

稲葉先生は、『高いところを削るのではなくて、高いところが通りやすいように溝を切る』と言います。

咬合紙を噛ませて、口を開いた瞬間、上下の歯がどのように噛み合わさっているのかわからなくなってしまったりしませんか?

なんとなく、色がついている所を、適当に削ってしまったりしてませんか?(-_-;)

高いところBコンタクトあたりをビュンと削ってしまうことは、咬合しなくなってしまうということですね。

この図をみて、覚えていただきたいのは、

『下顎は上顎同名歯の近心に噛みこむ』

です。

「当たり前だよね・・・」

という先生方のお声が聞こえてきそうですが、患者様の口が開いた状態だとそれすらも混乱してしまいます。

昨日の『咬合治療の臨床』の中で、稲葉先生は咬合はいくつかのルールを覚えておけばとても簡単だとお伝えしました。


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『下顎は上顎同名歯の近心に噛みこむ。例外は下顎の6番頬側遠心咬頭は上顎の中心窩にはいる。』

『上顎の咬頭は下顎の遠心窩に噛みこむ。例外は上顎67の近心舌側咬頭は下顎の中心窩にはいる。上顎45はシャープなので遠心窩』 

これだけ覚えておいてください。

と言うことでした。

これも・・・なかなか難しいです。

なので、

とりあえず、『下顎は上顎同名歯の近心に噛みこむ』 を覚えてから例外を覚えるようにするといいかもしれません(^_<)-☆


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稲葉先生の咬合調整はとても繊細です。

予防は今、もう当たり前です。

どんなに予防が進んでいても、咬合問題は解決していません。

咬合診断こそ、歯科医師の得意技にしていただきたいと思います。


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最後の質疑応答の時間も沢山のご質問をいただきました(^_<)-☆ 


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そして、懇親会の模様です。

熱いディスカッションが飛び交い、とても楽しい懇親会となりました。

先生方からも感想をいただいたので、一部お伝えさせていただきます(^_<)-☆

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▼講義も常に進化しているのでついていくのに必死です。何度も受けてようやく少しずつ分かってきました。

▼何回か出席させてもらっていく中で最初は言葉もわからなかったものが、少し理解できるようになったことが継続して勉強することが大事だということが理解できた。

▼まだ勉強不足な部分も多く、全てを理解できたわけではありませんが、これから治療する時に本日聞いたことを意識して取り組みたいと思います。

▼3級の梃子や咬合面の出来てくる順など知らないことだったので勉強になりました。

▼非常に勉強になりました。理論的にもわかりやすかったです。実習に実際に参加させていただきたいと思いました。

▼昨日は、ありがとうございました。初めて参加させていただきましたが、みなさん、アットホームな雰囲気で、とても、良い感じで時間が過ぎて、とても、楽しかったです。

▼咬合面の形態をあれだけ具体的に説明を受けたのは初めてです。稲葉先生の知識の奥深さに感激いたしました。実習コース楽しみにしています。 

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ご参加いただいた先生方、ありがとうございました☆

次回開催される 

咬合診断アドバンス実習コースの詳細はこちらです(^_<)-☆

↓ ↓ ↓ 

咬合診断アドバンス実習コース  

 

 

 

 

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【IPSG包括歯科医療研究会】

2013『咬合治療の臨床』開催されました☆【前半】

IPSG事務局、稲葉由里子です。

2013年9月8日、エクセレントデンティストコース 第1回

『咬合治療の臨床』が開催されたので、ご報告させていただきます!

全国から沢山の先生にご参加いただきました☆ 

今回は技工士の先生方にも多数ご参加いただき、一緒に楽しく学ぶことができ、大変充実したセミナーでした。

内容も盛りだくさんだったため、【前半】 【後半】に分けてお伝えしたいと思います。 


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最初に、これからどのような医療を私たちは目指したら良いのか・・・ということをお話させていただきました。

歯科医療は咬合が基本であり、長持ちのする良質な医療を行わないといけません。

残念ながら保険治療では良質な医療は行えないのはご存知の通りです。

私たちは金属屋ではありません。

自分の理想を追い続ける医療、自分の医療制度を作り出しましょう。

金銀パラジウム合金は代用合金、代用合金があるということは、本物があるということです。

自分の歯科医院には貴金属、GOLDしかない。 

クラスプはない。

と決めるぐらいの気持ちで本物志向で医療を行ってほしいです。

と話がありました。 

さて、 

「中沢君、上顎6番と咬合面を構成する要素を書いてみて」

と、稲葉先生(^_^)

「え?」

突然びっくりした技工士の中沢君。

彼は先日(株)モリタ歯科技工フォーラム2013の中で、国内外で活躍できるような才能をもつ歯科技工士 ということで優秀賞を受賞した、若手のホープで、IPSGでお手伝いをしてくださっています。

稲葉先生は彼をとてもかわいがっています(^_^)

「え〜と、作る事はできるのだけど、書けと言われても・・・」 


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「こんな感じでしょうか・・・(^_^;」 


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「う〜ん。もう少し、意識して咬合面を作った方がいいね〜」

と稲葉先生。 


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 咬合面ができる、発生順に覚えましょう。

まずは、4つの咬頭頂です。

そして、それを結ぶのが辺縁隆線。

中央隆線は咬頭頂を越えて伸びる隆線のことです。

上顎ではCコンタクト、下顎ではAコンタクトを作ります。 


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三角隆線とは、咬頭頂から三角に伸びる隆線。

三角隆線ができたことに伴い、発育溝が形成されます。

三角隆線と発育溝の間はV字状の溝です。

ちなみに、副隆線と、副溝の間はU字状の溝なんですよ。

そして、発育溝が複数でぶつかるところが窩ですね。 


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発生順に覚えるとわかりやすいです〜♪

エベリット・V・ペインのワックスアデットテクニックは歯が出来て来る順序にしたがって咬合面に形成する方法です。

即ち

 

  1. 咬頭頂
  2. 辺縁隆線
  3. 中央隆線
  4. 三角隆線
  5. 発育溝
  6. 副溝
  7. 副隆線

 

の8要素を発育順序に従ってワックスアップして行く方法です。

これをカリフォルニアのハリウッドで開業していたピーター・K・トーマスが世界に広めたテクニックです。

稲葉先生も2度ほど、ピーター・K・トーマスから実習を受けました。 


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そして、クロージャーストッパー、そしてイコライザーについても、中沢君に質問。

う〜ん。 

なかなか答えるのは難しいですね(-_-) 

▼クロジャーストッパー

上下の歯を接触させると辺縁同士の接触に2箇所の接触が出来ます。

たとえば2つの輪ゴムを少しずらして重ねると、2箇所の交点が生まれます。

これと同じことが上下の歯の辺縁隆盛同士に生まれます。

これは中心咬合位を作る接触であり、下顎が頭蓋に最も近づいて、咬頭と窩、隆線と溝が最大面積で接触する位置を取ります。

そのような意味を持つのがクロジャーストッパーという事になります。

咬合面は一つ一つに大切な意味を持っているのです。 

そして、

▼イコライザー

臼歯の接触状態を前頭断で見ると、いわゆるABCコンタクトが有ります。

ABCコンタクトは歯を安定させる為に必要な接触状態を作ります。

この時Bコンタクトが最も大切な接触です。

もしBコンタクトが無ければ歯は頬舌側方向に移動してしまいます。

Bコンタクトをイコライザーと呼び歯の移動を防止する接触を作ります。

上顎の舌側内斜面と下顎の頬側内斜面の接触は無くてはならない接触ですね。

Bコンタクトをつけることで、歯軸に力を入れることができます。

これは、とても大切なことです。 

同様に近遠心方向からみた時にも安定をしなければなりません。同じ方向の斜面同士の接触では歯は移動してしまいますので、逆の方向の斜面の接触を作ります。

即ち移動する力を打ち消すコンタクトをイコライザーと呼びます。 

なるほど・・・

今回、技工士の中沢君のおかげで、沢山勉強することができました。

ありがとうございました! 

前半だけで、盛りだくさんな内容でしたね(^_<)-☆

続きは後半でお伝えいたします! 

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【IPSG包括歯科医療研究会】

『成功曲線を描こう』石原明先生+稲葉繁先生コラボセミナー第1回【前半】

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。

『成功曲線を描こう』石原明先生+稲葉繁先生コラボセミナーの第1回が8月25日(日)に開催されました。

前回までのコラボセミナーは、マーケティングを中心にお話をいただきましたが、 今回からのシリーズは、『成功曲線』の思考をもとに、 前回の講義内容を補完、発展させるような内容です。

セミナー+その時々の事例・トピックを織り交ぜ(質疑応答含む) それまでに聞いたことのない新しいセミナーを展開することになっています☆

そして、今回の稲葉先生のコラボセミナーの内容は、

『正当派コーヌスクローネ』

ということで、30年前に出版された、コーヌスクローネの冊子がカバーや表紙、目次等がフルリニューアルされ完成したのを記念に、この本の内容を2回に渡り、解説させていただきます。 

インプラントとのコンビネーションにも応用も視野に入れて、お話させていただきます。 

今まではインプラントにするか、テレスコープにするかという選択肢でしたが、これからは両方を兼ね備えた治療法も、新たな選択肢として広がりそうです。  

ということで。

前半・後半に分けてお伝えさせていただきたいと思います☆♪ 


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『コーヌスクローネの臨床 過去・現在・未来』

ということで、本当に久しぶりにコーヌスクローネに特化したセミナーを開かせていただきました。

30年前に全国で開催されていたこのセミナー。 

当時はコーヌスクローネ全盛の時代だったので、稲葉先生は毎週末全国を駆け巡っていました。

しかし10年間位で下火になってしまいました。

色々なトラブルが生じてしまい、その評価を落としてしまったからです。

トラブルの原因はパーシャルデンチャーの設計の問題を始め、製作方法、使用金属、適応症等が統一されていなかったためだと思われます。 

▼なぜコーヌスクローネの評判が落ちてしまったか 

については、こちらに詳しく掲載してありますので、ぜひご覧ください。

テレスコープシステムに疑問をお持ちの先生方へ

そして、コーヌスクローネに関する質問はこちらです。

コーヌスクローネに疑問をお持ちの先生方へ 

稲葉先生が客員教授を務めたドイツチュービンゲン大学からこの度、IPSG20周年を記念して、Prof.H.Weberをお招きすることになりました。

チュービンゲン大学では、テレスコープの20年追跡調査が実施されていて、沢山のデータがあります。

また、天然歯とインプラントを連結し、上部構造をテレスコープシステムで応用した症例なども多数あります。

Prof.H.Weberをお招きすることで、日本にも新しいテレスコープのブームが起きる事を期待したいと思います。

可撤性ブリッジ、テレスコープの優れているところは取り外しが可能なところです。

テレスコープの特徴として

 

  • 固定性の義歯と同様の装着感がある
  • 義歯を取り外した時、歯が孤立するので、清掃が行いやすい(コーヌスクローネ)
  • 義歯を装着すると歯が二次的に固定される
  • 修理が比較的簡単でリスク管理が行いやすい
  • 長期間使用することができる 
などが挙げられます。
 
クラスプデンチャーがなぜダメなのか
 
それは、クラスプは歯軸の方向に力がかからないからです。
また、クラスプは歯を傾斜移動させてしまいます。
くいを抜くような動き(前後にゆする)ことで、次第に動揺し最後には歯を失ってしまいます。
クラスプとは、密着はしていますが、接着していないところが 欠点とも言えるでしょう。
そして、最近流行っている、クラスプがみえないようなデンチャー
やわらかいデンチャーは絶対やってはいけません。
 
一見、よく見えますが、パーシャルデンチャーに必要なレストがないからです。
確実にクラスプがアンダーカットの下に潜り込み、保険で作られるクラスプデンチャー以上に歯を揺すってしまうでしょう。 

 


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最近ではドイツのテレスコープはコバルトクロムを使用、パラレルテレスコープが主流となっています。

そこにフリクションピンを応用したような症例も多数用いられています。

コーヌスとは円錐形の意味で、維持力は摩擦力ではなく、楔力です。

摩擦力ではないため、すり減りがありません。

最後、内外冠が装着される時、ゼロフィッティングします。

内冠と外冠が接触するのは、装着の最後。

そして、内冠はストレートな仕上げが大切になります。 

コーヌス角はテーパーの半分です。

コーヌス角の付け方で維持力が変わります。

維持コーヌスと支持コーヌス コーヌス角は6度が最適。

などなど

盛りだくさんな内容でした!! 


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こちらは、コナトアです。

コナトアなしでのコーヌスクローネはあり得ない。

と言っても過言ではありません。

ドイツでは、コーヌスシュリッテン、コーヌスウーアなどの名前で、コーヌスクローネ製作時には必ず使用しています。

これらの道具を使用することで、クオリティーの高いものができます。

前歯と臼歯で平行性が認められない時、コナトアでマージン部の金属部分が露出しないように調整します。

ネガティブビンケルが前歯にでないようにするということです。

このように、模型台の上で補綴物の装着方向を決定、コナトアに模型をのせて6度の範囲で調節して最適な内冠の方向を決定することは、コーヌスクローネの生命線となります。  


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そして、こちらは稲葉先生が開発した、KaVoの横型研磨機です。

ドイツやイタリアのミリングマシーンの会社で手に入れる事ができます。

コーヌスクローネは手研磨では精度がでません。

必ず器械研磨で行うようにしてください。

今年の3月にドイツケルンで開催された世界で一番大きなデンタルショーのブースでは、本当に沢山の種類のコナトアをみることができましたが、日本でどのくらいの歯科医院が使っているでしょうか。

インプラント補綴にも大変有効なので、ぜひ使っていただきたいと思います。

『正当派コーヌスクローネ』今回と次回でお届けする予定でしたが、内容が盛りだくさんなため、もう一回増やすかもしれません(^_<)-☆

ということで、お昼休みの休憩をはさみ、後半石原明先生の講演です〜♪ 

 

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上下顎同時印象法

『総義歯ライブ実習コース』3日目

IPSG事務局、稲葉由里子です。

最終日、いよいよ患者様へのセットです

完成した総義歯はこちら♪ 


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イボカップシステムにより、口蓋は薄くても強度を保っています。

サブリンガルルームの形は、シュトラックデンチャー独特の形です(^_<)-☆ 


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試適の段階で、吸着していたので、安心してセットを迎えました。

装着してすぐの写真です(^_^) 


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鏡でもご覧いただき、

「とってもいい感じ。綺麗に作っていただきありがとうございました。」

とおっしゃっていただきました。 


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見てください。

笑顔もこんなに素敵です☆

歯の見え方、スマイルラインもバッチリです♪ 


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そして、先生方お一人お一人に口の中を触っていただきました。 


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高瀬先生、あまりの吸着に驚いてくださいました☆  


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全員に確かめていただきましたが、先生方とてもびっくりされていました。

実際私も触らせていただきましたが、口を開けた方が吸着力が増し安定します。

何よりも患者様自身が大変喜んでくださいました。 


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セットしてからすぐ、先生方と一緒に食事を召し上がっていただきました。

こんな大胆なセミナーは他にはないと思います。

痛かったら噛めません。

一口目の食事を口に入れた時。

「下の前歯で軽く噛めます!」

というのが第一声でした。 


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食べにくそうな物を選んで薦める稲葉先生。

でも、しっかり噛み切っていました。 

お弁当の中にミョウガの漬け物が入っていたのですが、前歯でしっかり噛みちぎっていました♪ 


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びっくりしたのは、あまりにも自然だったことです。

噛める事を確かめたあとは、先生方と楽しくお話が弾んでいました。

最後に、 

「こんな素晴らしい歯を作っていただき、本当にありがとうございました。孫が一番最初に気づいてくれると思います。」 

とうれしそうにおっしゃっていただき、セミナーに参加してくださった先生方みんなが、うれしい気持ちになりました!

先生方から、感想をいただいたので、一部ご紹介させていただきます。

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とにかくすごいセミナーでした。言葉にするのは難しすぎるのですがあらゆる義歯のセミナーの中で圧倒的にレベルが高いと思います。そんなにレベルの高いものを本当に簡単にできるようにまとめられているのですごさがうまく表現できないですね。稲葉先生が実際に患者さんの治療をされている時にもすごすぎてリアクションが出せないんですね。他の先生もリアクションを出そうとすると取ってつけたようになってしまうのだと思います。早く1症例やってみたいです。

▼ 稲葉先生の究極のテクニックをまじかに見れてとても感激しました。今までのわたしの総義歯はとんでもないものでした。患者さんごめんなさい。ぜひ自分でもできるようになりたいです。稲葉先生もすごかったですが、岡部先生もすごかったです。

稲葉先生が「簡単にできる」と言われることがなかなかやってみて難しいことが多いです。一人でやっていると壁にぶつかった時にすぐ疑問が解けずそのままになってしまって結局先に進めない状況になることがあります。そんな時に問題解決の仕方があればいいのですが・・・

前回の総義歯セミナーに出て考え方が変わり、実習セミナーにでようと思いました。今回受講してみてこのシステムを考えられた稲葉先生の素晴らしさと岡部先生の技術の知識に感激しました。次は岡部先生のセミナーを受講して自分でシュトラックデンチャーを製作しようと思います。有難うございました。

3日間本当にお世話になりました。来年もこの3日間のコースに参加させて頂きたいです。

いつもありがとうございます。私の小さな悩みに対し、詳しく述べて頂き、大変わかりやすかったです。

大変勉強になりました。有難うございました。大学病院の教育方針を変えるのは難しいと思いますが上下同時印象の素晴らしさを私自身が習得することで少しでも若い先生方も総義歯治療に興味をもってくれたらいいなと思います。

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ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございましたm(_ _)m 

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上下顎同時印象法

『総義歯ライブ実習コース』2日目

IPSG事務局、稲葉由里子です。

今日は『総義歯ライブ実習コース』の2日目、いよいよ上下顎同時印象です☆♪ 


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精密印象法トレーの製作、そして患者様への試適を行います。


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こちらが、上下顎同時印象用トレーです。

ゴシックアーチ、フェイスボートランスファー、咬合採得を同時を行うための大事な行程です。 


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中心位の記録とゴシックアーチを描くためのピンの植立です。


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こちらが実際に描いたゴシックアーチ。

3点で咬合面上で描きます。 


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そして、いよいよ、上下顎同時印象です!

印象材の量まで、詳しく解説しながら印象を採りました。 


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フェイスボートランスファーです。 


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そして、記録した印象がこちらです! 


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ポイントは頬筋の印象。

印象時、患者様に「イ〜」「ウ〜」と発音をしていただき、患者様ご自身の筋肉を使っていただきます。

そして、大事なポイントが嚥下です。

嚥下をするとニュートラルな位置、中心位に戻ります。 

嚥下をしないと、舌の位置が後ろに下がり、後退位で記録されてしまう原因ともなるので、忘れずに行ってくださいね(^_<)-☆ 


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そして、排列です☆

すごい、はやいはやい。

印象を注いで、模型作りから、排列まで先生方に説明をしながら2時間!

排列の時間はなんと1時間です(^_^; 

仕事も綺麗で素晴らしいです。 


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そして患者様の試適です。

患者様の表情、そして先生方の表情をご覧いただいてもわかるように、完璧でした。

ここで、拍手が起きたのも、長くこのセミナーを開催して初めてだったかもしれません。

ワックスの状態で、これだけの吸着がでたことに先生方びっくりされていました(^_^) 


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代表で、目黒先生にも触っていただきました。

「すごいです!」

という声に、先生方から笑いが起こり、稲葉先生も岡部先生も自信満々です。 

ということで、これからイボカップで重合、仕上げ、完成です!

明日のお昼は患者様に装着、そして一緒に食事をする予定です(^_<)-☆ 

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上下顎同時印象法

『総義歯ライブ実習コース』1日目

IPSG事務局、稲葉由里子です。

7月13.14.15日『総義歯ライブ実習コース』が開催されたので、ご報告させていただきます。

実際の患者様をお呼びして、問診からスタディーモデルの印象、上下顎同時印象、 咬合採得、ゴシックアーチ、排列、重合、最後のセットまですべてライブでご覧いただけるセミナーです。 

毎回違う患者様にご協力いただき、ライブでご覧いただくコースはIPSG以外ありません。 


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やはり、総義歯の製作はドクター、テクニシャンが協力して初めて患者様に提供できるものです。

今回、沢山のテクニシャンの方にご参加いただきました☆ 


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今回も、稲葉先生の右腕としてタッグを組むのは、Dr.Hans Shleichの総義歯コースのインストラクターをつとめ、 阿部晴彦先生の元技工インストラクターをつとめてきた、岡部宏昭先生です。 

一日目は講義、そして患者様のスタディーモデルの印象です。


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患者様のスタディーモデルです。

顎底は極度に吸収しています。

歯槽底はなく、真っ平ら。

普通に言われる、難症例ですね。 


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上顎の模型です。 


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そして、下顎の模型。

レトロモラーパッドまで、急傾斜です。 

レトロモラーパッドは唯一、下顎で変化のない部位です。

ここを抑えておかないと、義歯が沈下してしまいます。 


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SIバイトトレーで、咬合採得を行う事で、上下顎同時印象法の精度が増しました。 

SIバイトトレーとは、スタディーモデルを中心位でトランスファーするためのトレーです。

上下顎同時印象を実行する場合に重要な事は、個人トレーとゴシックアーチの描記に使用する装置を製作しなければなりません。

今までは、スタディーモデルを咬合器にトランスファーする際、平均値で製作していたので多少の誤差を生じることがありました。

その誤差を精密印象時に修正していましたが、SIバイトトレーを用いると、より精度が増し、最終印象まで、スムーズに進むことができます

少数歯欠損、レジリエンツテレスコープにも応用でき、とても臨床幅が広いトレーです。

2日目の上下顎同時印象を完璧なものにするため、集中して作業をすすめました。 

セミナーの後の懇親会の模様です(^_<)-☆ 


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場所はセミナーが開かれた、稲葉歯科医院の近く『ビストログラッソ』です。


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お料理も素敵でした♪ 


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勉強のあとのお食事、お酒は美味しいですね☆ 


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今回のセミナー、技工士の先生も沢山ご参加いただきました。

やはり、総義歯はお互いの協力があって完成し、患者様に提供できます。 


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わたしの両隣、テクニシャンの松浦先生と、小平先生。

そして手前に座ってらっしゃるのが、今回技工インストラクターを努めてくださっている岡部先生です。

今日改めて知った知識が沢山あり、とっても勉強になりました♪

明日はいよいよ、上下顎同時印象です!

頑張りましょう(^_<)-☆