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もう歯を失う年齢ですか?

歯と口の健康管理

ふだん、あまり感じることはありませんが、歯や口は、わたしたちの健康と深く結び付いています。

日常生活を楽しく送るために、会話はかかすことのできない大切なものです。

歯が抜けたり、むし歯ができていたりしては、なんとなく会話を楽しむ余裕もなくなったり、口を隠すなどして笑ったりしてしまうこともあるでしょう。家族や友人との楽しい会話は精神的な健康にもつながります。

歯、口の病気が直接体に関係することもあります。

子供のころは毎年新学期にむし歯の健診があります。

治さなければならない歯を指摘され、歯科医院へ行くことになるのですが、成人すると、なかなか定期検診を受ける機会がありません。

放置されたままのむし歯は当然悪化し、細菌がはびこります。

歯に穴があき進行すると骨との交通ができ、不潔なものときれいな骨がが交わることになります。

この最近が血液中に入ると、血液が運搬の役割をして、全身に細菌をまき散らしていくことになるのです。

この感染を「歯性病巣感染」といいます。

歯性病巣感染とは歯に穴があくことで細菌が血液の中に入って全身に回り、さまざまな病気や弊害をひきおこします。

臓器移植や心臓病を持つ人などが感染すると生死にもかかわります。

かみ合わせの異常から全身病になることも

感染だけでなく、かみ合わせなどのバランスが悪いと全身に異常をきたすこともあります。

かみ合わせが悪いということは、「あごが正常な動きをしていない」または「正常な位置からズレている」ということです。

バランスはひとつ崩れると次々に崩壊していきます。

現代の人間の脳は約8キロです。

かみ合わせのバランスが悪い状態は、脳を支える筋肉のバランスに影響します。

重い脳を支えるために、筋肉のバランスは良い状態にたもたれていなくてはなりません。

かみ合わせのが悪いと顎の筋肉とつながっている首の筋肉が緊張します。

筋肉のバランスが崩れたことにより生じる症状

①頭痛、肩こり、筋肉痛に悩まされることになる。

②姿勢がわるくなるので腰に負担がかかり、腰痛がおこる。

③神経が圧迫されることにより、手足の指がしびれる。

④顎関節症(あごの疾患)の痛みを感じる。

また、あわない入れ歯を我慢して無理に使っていたりしてもかみ合わせに異常がおきることもあります。

入れ歯を作る際には高度な技術とたくさんの時間と手間をかけて作られます。

歯があったときのかみ合わせの位置、感触などはもうわからないので、いろいろな方法で計算したりして確認します。

それでも人工物は天然の歯にはかないません。

ご自分の歯を一本でも多く保ち、機能させるのが一番大切ですね。

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もう歯を失う年齢ですか?

歯を失うのは「寝たきり」への第一歩

歯を失うこと、あるいは歯の状態が悪いということは脳にも影響を与え、寝たきりやぼけを招きます。

歯がなくなったら、入れ歯にすればいいとか、何本か残っているが面倒だから総入れ歯にしよう、などと考える人がいます。でもこれは大きなまちがい!一本でも多くの自分の歯を生かすことはとっても大事です。

歯の根には歯根膜とよばれるセンサーがついていて、無意識にものをかんでいるとき、何か固いものが混ざっているなどの異常があると、すばやく口の動きをとめることができます。歯が抜けてしまうと、こうしたセンサー機能も失われてしまうので、想像以上に不自由です。

このセンサーは残念ながらインプラント(人工の歯の根)にもありません。

【8020 20本の健康な歯を生涯保ちましょう】

8020運動という言葉を聞いたことありますか?

これは80歳で20本のはを保とうという、厚生省が始めた運動です。

20本という根拠は、500人のおとしよりを対象に、「歯が何本あればかめるか?」という調査をしたところ、使える歯が20本以上あればたいていの物は食べられるのに、それ以上だと食べられない物がでてきたことによります。

日本での平均寿命から考えると高い目標ではありますが、健康で快適な老後を送るためにも、ぜひ、クリアーしたい目標です!

歯には寿命があるのでしょうか?いいえ、大切にすれば一生もちます!!

年をとると入れ歯にするのが当然、と思っていませんか?

歯は本来、一生使っていくことができるはずの寿命を十分にもっています。

では、どうして歯を失ってしまうのでしょう。

歯のお手入れに問題があり、歯槽膿漏になって歯を失うという場合と、歯を失った時の処置も問題です。

一本でも歯を失ったままにしておくと、失った歯の方向に全体が移動していき、かみ合わせの悪さと歯に加わる微妙な力によって健康な歯も悪影響を与えます。

一本が悪くなったときに、自分の歯に合った最善の治療をしてもらうことで、歯の寿命をさらに延ばすことができます。

「歯は基本的に一生もちます。歯の喪失は老化現象なのではなく、お手入れや治療の問題です」

歯を失う平均年齢を、歯の種類別に調べた統計があります。

親知らずを除外して。最も早くうしなわれるのは、下あごのいちばん奥の大臼歯で、女性の平均が41歳、男性では44歳となっています。

次が隣の大臼歯です。

全体でみると、おおむね50歳から55歳にかけて少しずつ抜け始めます。

歯を失う原因の最大のものは歯周病です。年齢に応じて加速度的にはがなくなっていく傾向が強いです。

昔はむし歯が原因で抜歯をすることも多かったのですが、治療技術の進歩により少なくなりました。

歯周病は歯を支える歯周組織そのものが破壊されるため、重症のものは、抜くよりほかに方法がなくなってしまう場合もあります。

歯周病の怖いところは当初、自覚症状がないうちに進行していくことです。

若い世代でも危険性はありますが、40代くらいからは、定期的に歯科医院に訪れて、予防、治療の指導を受けることをおすすめします。

生涯自分の歯で食べられるかどうかどうか、この中高年の世代での歯周病対策にかかっているといってもいいでしょう。

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もう歯を失う年齢ですか?

噛むことってこんなに大切

年をとったら入れ歯。これを当然のことと考えていませんか?

80歳以上の健康で元気なおとしよりが増えている一方、歯は50代で失う人が多いようです。

実は、メンテナンス次第で歯の寿命は延びるということをご存知ですか?一生自分の歯で食べることも十分可能なのです!

歯を失うことは、食べることだけに影響するのではありません。

話すこと、表情、脳の血流など全身の健康に広く影響します。その結果、歯がないことが、楽しく、充実した老後を送るための大きな障害になってしまいます。

歯を失う原因の多くは、歯の成人病といわれる歯周病と噛み合わせの不調和によるものです。

この大敵を上手に予防、発見し治療していくことで、生涯自分の歯で生活することが可能になります。

「もう年だから、歯を失うのもしょうがない」

と考えずに、一本でも多くの健康な歯を残すことで、豊かな老後を満喫したいものです!

【噛むことはこんなに大切!

歯は全身の健康に関係があります。

健康で豊かな老後を迎えられるように、おとしよりにとって、話すことと食べることはかけがえのないものです。

そこで大切なのが歯の存在です。

不自由なく何でも食べられることと、大きな声で人前で笑えることは無上の喜びです。そのためには歯の存在が必要なのです。

また、歯は単に食べること、話すこと以外にも、全身の健康と深いかかわりのある大切な機能をもっています。

このことは最近になってさらに研究が進んでいて、歯の存在が全身にとって非常に重要であることがわかってきました。

歯があるからこそ噛むことができます。ふだん何気なく行うことですが、ひとつには口の中で食べ物を小さく砕いてだえきの混ぜ、食物をひとかたまりにし、飲み込みやすくするという機能があります。

でも、それだけではありません。

歯の存在は私たちの表情をつくってコミュニケーションを助けます。

さらに全身の健康という意味で重要なのは、噛む動作によるあごの働きです。

噛むときに必要な力は筋肉の老化を予防します。そうです、よく噛めるということは若返り、今でいうアンチエイジングの効果があるのです!

また、上下の歯が強いちからでぶつかり合うとき、下あごの力を上あごがしっかり受け止めます。

このときの衝撃はあごから頭につながり、頭蓋で吸収されていきます。

そのため、噛むことによって脳が刺激を受けることになります。

最近の調査では、現代人の噛む回数は昔と比べて大幅に減っているそうです。

日本では軟食傾向が強まり、噛まない食文化になっています。

軟らかくておいしいとか、軟らかいものがおいしいといった食が好まれています。

これに比べ、ヨーロッパ、特にドイツの食生活では硬いものが好まれています。

硬くておいしい、硬いものがおいしいといった感じでまるで逆です。

そのため、ドイツの入れ歯は自然に硬いものが噛める、硬いものを噛んでもこわれないようなものが使用されるようになりました。

これがリーゲルテレスコープです。

ドイツのリーゲルテレスコープを父稲葉繁がはじめて日本に紹介してから30年近くなりますが、当時治療した義歯が現在も使われていることから、とても長持ちする入れ歯です。

今、歯を失うとインプラントという傾向にありますが、インプラントをしたくない人、また骨が高度に吸収していてできない方もいっぱいいらっしゃいます。

ただ、一般の人にリーゲルテレスコープはまだまだ知られていません。

これからすこしづつ、みなさんにリーゲルテレスコープの良さを 伝えていきたいと思っています。