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【IPSG包括歯科医療研究会】

『成功曲線を描こう』石原明先生+稲葉繁先生コラボセミナー第1回【前半】

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。

『成功曲線を描こう』石原明先生+稲葉繁先生コラボセミナーの第1回が8月25日(日)に開催されました。

前回までのコラボセミナーは、マーケティングを中心にお話をいただきましたが、 今回からのシリーズは、『成功曲線』の思考をもとに、 前回の講義内容を補完、発展させるような内容です。

セミナー+その時々の事例・トピックを織り交ぜ(質疑応答含む) それまでに聞いたことのない新しいセミナーを展開することになっています☆

そして、今回の稲葉先生のコラボセミナーの内容は、

『正当派コーヌスクローネ』

ということで、30年前に出版された、コーヌスクローネの冊子がカバーや表紙、目次等がフルリニューアルされ完成したのを記念に、この本の内容を2回に渡り、解説させていただきます。 

インプラントとのコンビネーションにも応用も視野に入れて、お話させていただきます。 

今まではインプラントにするか、テレスコープにするかという選択肢でしたが、これからは両方を兼ね備えた治療法も、新たな選択肢として広がりそうです。  

ということで。

前半・後半に分けてお伝えさせていただきたいと思います☆♪ 


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『コーヌスクローネの臨床 過去・現在・未来』

ということで、本当に久しぶりにコーヌスクローネに特化したセミナーを開かせていただきました。

30年前に全国で開催されていたこのセミナー。 

当時はコーヌスクローネ全盛の時代だったので、稲葉先生は毎週末全国を駆け巡っていました。

しかし10年間位で下火になってしまいました。

色々なトラブルが生じてしまい、その評価を落としてしまったからです。

トラブルの原因はパーシャルデンチャーの設計の問題を始め、製作方法、使用金属、適応症等が統一されていなかったためだと思われます。 

▼なぜコーヌスクローネの評判が落ちてしまったか 

については、こちらに詳しく掲載してありますので、ぜひご覧ください。

テレスコープシステムに疑問をお持ちの先生方へ

そして、コーヌスクローネに関する質問はこちらです。

コーヌスクローネに疑問をお持ちの先生方へ 

稲葉先生が客員教授を務めたドイツチュービンゲン大学からこの度、IPSG20周年を記念して、Prof.H.Weberをお招きすることになりました。

チュービンゲン大学では、テレスコープの20年追跡調査が実施されていて、沢山のデータがあります。

また、天然歯とインプラントを連結し、上部構造をテレスコープシステムで応用した症例なども多数あります。

Prof.H.Weberをお招きすることで、日本にも新しいテレスコープのブームが起きる事を期待したいと思います。

可撤性ブリッジ、テレスコープの優れているところは取り外しが可能なところです。

テレスコープの特徴として

 

  • 固定性の義歯と同様の装着感がある
  • 義歯を取り外した時、歯が孤立するので、清掃が行いやすい(コーヌスクローネ)
  • 義歯を装着すると歯が二次的に固定される
  • 修理が比較的簡単でリスク管理が行いやすい
  • 長期間使用することができる 
などが挙げられます。
 
クラスプデンチャーがなぜダメなのか
 
それは、クラスプは歯軸の方向に力がかからないからです。
また、クラスプは歯を傾斜移動させてしまいます。
くいを抜くような動き(前後にゆする)ことで、次第に動揺し最後には歯を失ってしまいます。
クラスプとは、密着はしていますが、接着していないところが 欠点とも言えるでしょう。
そして、最近流行っている、クラスプがみえないようなデンチャー
やわらかいデンチャーは絶対やってはいけません。
 
一見、よく見えますが、パーシャルデンチャーに必要なレストがないからです。
確実にクラスプがアンダーカットの下に潜り込み、保険で作られるクラスプデンチャー以上に歯を揺すってしまうでしょう。 

 


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最近ではドイツのテレスコープはコバルトクロムを使用、パラレルテレスコープが主流となっています。

そこにフリクションピンを応用したような症例も多数用いられています。

コーヌスとは円錐形の意味で、維持力は摩擦力ではなく、楔力です。

摩擦力ではないため、すり減りがありません。

最後、内外冠が装着される時、ゼロフィッティングします。

内冠と外冠が接触するのは、装着の最後。

そして、内冠はストレートな仕上げが大切になります。 

コーヌス角はテーパーの半分です。

コーヌス角の付け方で維持力が変わります。

維持コーヌスと支持コーヌス コーヌス角は6度が最適。

などなど

盛りだくさんな内容でした!! 


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こちらは、コナトアです。

コナトアなしでのコーヌスクローネはあり得ない。

と言っても過言ではありません。

ドイツでは、コーヌスシュリッテン、コーヌスウーアなどの名前で、コーヌスクローネ製作時には必ず使用しています。

これらの道具を使用することで、クオリティーの高いものができます。

前歯と臼歯で平行性が認められない時、コナトアでマージン部の金属部分が露出しないように調整します。

ネガティブビンケルが前歯にでないようにするということです。

このように、模型台の上で補綴物の装着方向を決定、コナトアに模型をのせて6度の範囲で調節して最適な内冠の方向を決定することは、コーヌスクローネの生命線となります。  


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そして、こちらは稲葉先生が開発した、KaVoの横型研磨機です。

ドイツやイタリアのミリングマシーンの会社で手に入れる事ができます。

コーヌスクローネは手研磨では精度がでません。

必ず器械研磨で行うようにしてください。

今年の3月にドイツケルンで開催された世界で一番大きなデンタルショーのブースでは、本当に沢山の種類のコナトアをみることができましたが、日本でどのくらいの歯科医院が使っているでしょうか。

インプラント補綴にも大変有効なので、ぜひ使っていただきたいと思います。

『正当派コーヌスクローネ』今回と次回でお届けする予定でしたが、内容が盛りだくさんなため、もう一回増やすかもしれません(^_<)-☆

ということで、お昼休みの休憩をはさみ、後半石原明先生の講演です〜♪ 

 

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